話題株ピックアップ【夕刊】(2):エンジャパン、TDK、ブイキューブ

注目
2020年2月21日 15時13分

■エン・ジャパン <4849>  3,435円  -50 円 (-1.4%)  本日終値

エン・ジャパン<4849>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を4900円から3300円へ引き下げたことが弱材料視された。同証券では従来、新サービス「エンゲージ」に対する株式市場の期待を反映させる形で、業界平均よりも高い上場来平均PERを妥当バリュエーションとみていたが、会社側が20年3月期予想を下方修正したことを受けて、再び人材関連銘柄としての今後の動向がより意識される展開になったと指摘。「エンゲージ」の拡大に期待したいが、収益貢献はまだ慎重にみる必要があるとしている。

■TDK <6762>  11,310円  -140 円 (-1.2%)  本日終値

TDK<6762>、京セラ<6971>など電子部品株の一角が反落。足もと外国為替市場で急速に円安が進んでいるものの、電子部品セクターは上値の重さが意識されている。前日の米国株市場では米アップル株が反落したが、引き続き新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が及ぼす影響が警戒された。台湾の鴻海精密工業傘下でiPhoneを生産する富士康科技集団の売上高が新型肺炎の影響により押し下げられると報じられ、アップル株の売りを誘発したが、東京市場でもアップルのサプライヤー企業に連想売りが及んでいる。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,069.5円  -2.5 円 (-0.2%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>は朝高後、値を消す展開。20日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比0.49ドル高の1バレル=53.78と続伸した。米エネルギー情報局(EIA)の発表で原油在庫の増加が市場予想を下回ったことが好感された。ただ、新型肺炎による中国などからの原油需要には先行き不透明感が強い状態。このため、国際石開帝石の上値は抑えられる展開となっている。

■第一商品 <8746>  338円  +65 円 (+23.8%)  本日終値

第一商品<8746>が急騰。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて、安全資産として金を買う動きが加速しており、ニューヨーク先物は約7年ぶりの高値を更新。東京商品取引所の金先物も最高値を更新している。これを受けて、金などの商品先物取引会社には取引が活発化するとの思惑が働いており、岡藤ホールディングス<8705>、フジトミ<8740>も高い。

■ザインエレクトロニクス <6769>  1,065円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

ザインエレクトロニクス<6769>がストップ高。同社はきょう、最大16人の体温を同時に非接触で検知するAI顔認証ソリューションを3月までにリリースすると発表。グループのキャセイ・トライテックが企画しリリースするこのソリューションは、新型コロナウイルス対策が「国内発生の早期」フェーズに対応する必要性が生じたことを受け、大勢の人が集まる場所で体温の高い人を同時多数かつ高速に検知するニーズに応えるもの。従来のサーモグラフィー測定の多くは、一人ずつなど少数の測定をベースにするため、大勢の人の流れを高速に処理することが困難だが、このソリューションは同時多数者に適用可能なAI(人工知能)顔認証ソリューションを、黒体(赤外線を活用する温度計の参照物)を併用したサーマルカメラ上で実行することで可能となる。

■ブイキューブ <3681>  766円  +100 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

ブイキューブ<3681>が連日のストップ高。今年1月7日につけた743円をカイ気配のまま通過し昨年来高値を更新、その後も高値圏で売り物をこなしている。Web会議やネット上のセミナー開催など遠隔地の相手と映像でつなげるビジネスを手掛け、テレワーク関連としてのテーマ性を持つほか、遠隔医療分野への展開にも期待が大きい。新型肺炎の感染拡大が懸念されるなか、感染症懸念から開催・参加が危ぶまれる株主総会を支援する特別配信サービス「SCP」の提供をリリースしており、これが物色人気を加速させている。時価総額200億円未満の小型株ながら、売買高は前日に2000万株を超える商いをこなし、きょうも既に1000万株を超えるなど需給相場の様相を呈している。

■オークファン <3674>  773円  +100 円 (+14.9%) ストップ高   本日終値

オークファン<3674>がストップ高。20日の取引終了後、出資先のサイバーセキュリティクラウド<4493>が20日、東証証券取引所からマザーズ市場への上場を承認されたと発表しており、含み益への期待から買いが入った。オークファンは現在、サイバーセキュリティクラウド株33万3000株(発行済み株数の14.3%)を所有しており、筆頭株主に次ぐ第2位の株主となっている。なお、サイバーセキュリティクラウドの上場予定日は3月26日で、上場に際しオークファンは売り出しを予定していない。

■イノベーション <3970>  2,092円  +213 円 (+11.3%)  本日終値

イノベーション<3970>は急伸。20日の取引終了後、子会社コクリポが新規契約者に対して、Webセミナー(ウェビナー)専用ツール「コクリポウェビナー」の無償提供を開始したと発表しており、これが好材料視された。今回の「コクリポウェビナー」の無償提供は、企業の新型コロナウイルス対策を支援するのが狙い。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて、イベントやセミナーの中止・延期の発表が増え続けているが、ウェビナーであれば、セミナー参加者が自宅、事務所などにいながらパソコン、スマートフォン、タブレットで参加できるため、ウイルス感染のリスクを抑えたセミナー運営が可能になるという。無償提供の期間は3月31日までで、初期費用3万円と利用開始から1カ月間の料金を無料にするとしている。

■ウィザス <9696>  708円  +53 円 (+8.1%)  本日終値

ウィザス<9696>は大幅反発。岩井コスモ証券が20日付で、投資判断「A」を継続し、目標株価を630円から780円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。2月10日発表した第3四半期累計(19年4~12月)連結決算で営業利益は8億8200万円(前年同期比29.3%増)となったが、同証券では通信制高校の入学者数が想定を上回っていることや、ICT教育を活用した高付加価値サービスの導入により顧客単価が向上したことに注目。会社側では第3四半期決算を受けて、20年3月期通期営業利益予想を12億円から13億2000万円へ上方修正したが、同証券では13億5000万円と会社予想を上振れると予想。更に投資段階である学童英語は小学校の英語教育必修化を背景に中期的な成長が期待できるとしている。

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