東京株式(大引け)=781円安、新型肺炎を嫌気してリスク回避の売り集中

市況
2020年2月25日 15時41分

25日の東京株式市場はリスク回避の売りが集中し、日経平均株価は一時1000円超の下落となった。その後やや下げ渋ったものの、今年最大の下げ幅となった。

大引けの日経平均株価は前営業日比781円33銭安の2万2605円41銭と急落。東証1部の売買高概算は17億7802万株、売買代金概算は3兆3101億8000万円。値上がり銘柄数は26、対して値下がり銘柄数は2129、変わらずは5銘柄だった。

きょうの東京市場は、前日の欧米株市場が軒並み大幅に値を崩したことを受け、リスクを回避する動きが一気に強まり、フシ目の2万3000円ラインを大きく下に抜ける下げとなった。日経平均は今年最大で約4カ月ぶりの安値水準に沈んでいる。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が欧州や中東に広がり、これを嫌気する形で前日の欧州株が軒並み急落、米国株市場でもNYダウが1000ドルを超える下げをみせるなど、波乱相場の様相を強めた。東証1部の値下がり銘柄数は2100を超え、全体の約99%の銘柄が下げる文字通りの全面安商状となった。日経平均は先物主導で一時1050円あまり下落、その後は個人投資家の押し目買いなどで下げ渋る動きをみせたものの、戻りは鈍かった。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が値を下げ、トヨタ自動車<7203>も大幅安。ファーストリテイリング<9983>が大きく下値を探り、ソニー<6758>も安い。任天堂<7974>が軟調、東京エレクトロン<8035>も売り込まれた。電通グループ<4324>が急落したほか、有機合成薬品工業<4531>が値下がり率トップに売られ、アイモバイル<6535>、メガチップス<6875>も大幅安となった。このほか、アウトソーシング<2427>などの下落も目立つ。

半面、富士フイルムホールディングス<4901>は売買代金2位に食い込み逆行高となった。また、ブイキューブ<3681>が3日連続のストップ高で異彩を放ったほか、日本エアーテック<6291>、大幸薬品<4574>も物色人気。サニックス<4651>が活況高となり、テモナ<3985>も商いを伴い上昇した。ジャストシステム<4686>も高い。

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2020年02月25日 15時57分

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