【↓】日経平均 大引け| 続急落、原油暴落や急速な円高で2万円割れ (3月9日)
始値 20343.31
高値 20347.19(09:02)
安値 19472.26(11:14)
大引け 19698.76(前日比 -1050.99 、 -5.07% )
売買高 25億1847万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆4646億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は1000円を超える下げで続急落、2万円大台を割り込む
2.新型コロナの感染拡大に対する警戒感が一段と高まりリスクオフ一色に
3.前週末の欧米株安、原油暴落、急速な円高を嫌気する売りが一気に噴出
4.為替市場では一時1ドル=101円台に入る強烈な円高で市場心理悪化
5.値下がり数2138と全体の99%の銘柄が下げる記録的な全面安商状
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは256ドル安と続落した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大でリスク回避の動き強まり売りが優勢となった。
週明けの東京市場では、大きく売り優勢に傾き、日経平均株価は1000円を超える下げとなった。記録的な全面安商状で2万円大台を大きく割り込んだ。
9日の東京市場は、前週末の欧米株市場が急落したうえ、原油市況が大きく下げたことや外国為替市場でリスクオフの円買いが進み、一時1ドル=101円台まで急激な円高が進んだことなどが嫌気され、ほとんどの銘柄が下値を試す波乱展開となった。取引時間中は中国や香港などをはじめアジア株が軒並み大きく売り込まれたことも下げを助長した。新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に与える影響を懸念するムードが一段と強まっており、海外短期筋の先物売りやファンド系資金の実需売りなどが、全体相場を押し下げる格好となった。東証1部の値下がり銘柄数は2138に達し、全体の99%の銘柄が下げる記録的な全面安商状となった。なお、売買代金は3兆4000億円台と膨らんでいる。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が大幅に売り込まれたほか、ファーストリテイリング<9983>も急落。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクの下げも目立つ。東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>、村田製作所<6981>、日本電産<6594>なども下落した。ジーンズメイト<7448>が値下がり率トップに売られ、エスクリ<2196>も急落。HEROZ<4382>、カーブスホールディングス<7085>などはストップ安となった。
半面、ニチレイ<2871>が逆行高となったほか、KDDI<9433>もしっかり。エーザイ<4523>も買いが優勢だった。キャリアインデックス<6538>が上昇、ティーライフ<3172>は大幅高に買われる人気。日本ペイントホールディングス<4612>、シナネンホールディングス<8132>も強さを発揮した。
日経平均採用で上昇したのは4銘柄のみで、プラス寄与の上位からエーザイ <4523> 、KDDI <9433> 、ニチレイ <2871> 、東ガス <9531> 。押し上げ効果は合計で約13円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、リクルート <6098> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約287円。
東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)情報・通信業、(3)小売業、(4)医薬品、(5)食料品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉱業、(2)銀行業、(3)証券商品先物、(4)鉄鋼、(5)石油石炭製品。
■個別材料株
△ケア21 <2373> [JQ]
11-1月期(1Q)経常は90%増益・上期計画を超過。
△ニチレイ <2871>
外食手控えで冷凍食品の需要拡大に思惑。
△ニホンフラ <7820>
1→2の株式分割を実施。
▼国際石開帝石 <1605>
サウジ増産方針で原油相場が急落。
▼エスクリ <2196>
自社株買いを中止。
▼アスカネット <2438> [東証M]
5-1月期(3Q累計)経常が7%減益で着地・11-1月期も17%減益。
▼HEROZ <4382>
第3四半期累計営業益は減益転換。
▼牧野フ <6135>
20年3月期業績及び配当予想を下方修正。
▼インスペック <6656> [東証2]
20年4月期業績予想を下方修正。
▼ラオックス <8202> [東証2]
「閉店や休業を進める」との報道。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ティーライフ <3172> 、(2)キャリインデ <6538> 、(3)三谷セキ <5273> 、(4)日本電設 <1950> 、(5)ニチレイ <2871> 、(6)エーザイ <4523> 、(7)ウインP <3183> 、(8)エフピコ <7947> 、(9)日本ペHD <4612> 、(10)ニホンフラ <7820> 。
値下がり率上位10傑は(1)ジンズメイト <7448> 、(2)ランド <8918> 、(3)クワザワ <8104> 、(4)エスクリ <2196> 、(5)HEROZ <4382> 、(6)コスモHD <5021> 、(7)島根銀行 <7150> 、(8)カーブスHD <7085> 、(9)京都友禅 <7615> 、(10)マイネット <3928> 。
【大引け】
日経平均は前日比1050.99円(5.07%)安の1万9698.76円。TOPIXは前日比82.49(5.61%)安の1388.97。出来高は概算で25億1847万株。東証1部の値上がり銘柄数は22、値下がり銘柄数は2138となった。日経ジャスダック平均は3095.61円(216.65円安)。
[2020年3月9日]
株探ニュース