注目銘柄ダイジェスト(前場):セルソース、エニグモ、コロワイドなど
ミアヘルサ<7688>:1461円
公開価格(2330円)を25.0%下回る1748円で初値を付けた。会社設立は84年9月12日。調剤薬局、保育園、介護事業所の運営が事業の柱。20年3月期の営業利益予想は前期比56.7%増の3.41億円。医薬事業が高額医薬品の処方増加と各種加算の取得で堅調に推移するほか、保育事業が新園開設などで伸長すると見込む。第3四半期累計の実績は3.60億円で、既に通期予想を上回っている。
コロワイド<7616>:1400円(+56円)
大幅続伸。株主優待策の拡充を発表している。同社は年に4回、運営店舗で使える1万円相当の優待ポイントを発行しており、今年3月末時点で500株以上を保有する株主に対して、6月に発行する優待ポイントを倍の2万円相当に増やすようだ。また、3月末に無効となるポイントについても有効期限を6月末まで延長する。一時的な措置とはみられるが、前日終値をベースにすると、配当・優待利回りは7.8%程度の水準になる。
ツルハHD<3391>:11210円(+170円)
反発。前日に第3四半期決算を発表している。累計営業利益は365億円で前年同期比15.7%増益、12-2月期も128億円で同16.0%増益と堅調推移が続いている。10-12月期は日用雑貨の粗利率改善で収益率も高まる形になっている。想定の範囲内とはみられるが、巣ごもり消費拡大に伴う食品や日用品の堅調持続も見込めることで、業績への安心感が改めて強まることへとつながっているようだ。
セルソース<4880>:9080円(+1420円)
ストップ高。女性患者を対象とした不妊治療に用いられるPFC-FDの加工を医療機関より受託する事業を開始したと発表している。また、20年10月期第1四半期(19年11月-20年1月)の営業利益を1.24億円と発表している。前年同期比増減率は非公表。再生医療関連事業で加工受託サービスやコンサルティングサービスの契約を締結した提携医療機関が増加した通期予想は前期比11.9%増の3.65億円で据え置いた。進捗率は34.0%。
Jフロント<3086>:829円(-28円)
続落。前日に業績予想の下方修正を発表している。通期営業利益は従来予想の470億円から403億円、前期比1.4%減益に下方修正。百貨店やパルコ事業の下振れ、割増退職金の上振れなどが背景に。市場予想は450億円程度であるが、足元での免税売上を中心とした販売の落ち込みから、コンセンサスも切り下がっていたとみられ、下落幅はやや限定的にとどまっている。なお、3月の月次途中経過にトレンド変化はみられていない。
LPF<7091>:3030円
公開価格(3900円)を9.0%下回る3550円で初値を付けた。会社設立は11年6月28日。主な事業は介護や保育、障がい者支援。20年3月期の営業利益予想は前期比5.7%増の3.46億円。介護事業や障がい者支援事業では既存施設の入居者数が定員数に対して一定水準に達することが定常化しており、安定的に推移すると見込む。第3四半期累計の実績は2.18億円だった。
エニグモ<3665>:654円(+100円)
急騰しストップ高。前日に20年1月期の決算を発表、営業利益は26.9億円で前期比25.6%増益となり、従来予想の24.7億円を上回る着地に。アクティブ会員数が堅調に増加したほか、戦略的なMDの実施によって取扱高が拡大している。21年1月期業績予想は未定としているが、現時点で新型ウイルス感染症による業績への影響はみられず、第1四半期のソーシャルコマース事業の総取扱高は引き続き10%増程度で堅調推移すると見込んでいるもよう。
ワットマン<9927>:1600円(+18円)
大幅に続伸。20年3月期の営業利益を従来予想の1.58億-2.33億円から3.00億円(前期実績は単体で2.12億円)に上方修正している。売上総利益率の改善策や販管費の適正化策などが予想を上回る効果を創出し、利益を押し上げる見通し。新型コロナウイルスに対する政府方針に応じて営業時間を短縮したが、利益構造改革を達成しつつあり、売上高が若干下振れした場合でも第4四半期の営業利益は当初予想を上回る見込みという。
《ST》