<動意株・23日>(大引け)=SBG、SDエンター、環境管理など
ソフトバンクグループ<9984>=後場急伸しストップ高。午後1時50分ごろ、自社株取得と負債削減のために、最大4兆5000億円の保有資産の売却または資金化を決定したと発表しており、物色の矛先が向かった。同社によると、これにより最大2兆円の自社株買いに加えて、残額を負債の償還や社債の買い入れ、現預金残高に充当するという。なお、これらの取引は今後4四半期にわたって行うとしている。
SDエンターテイメント<4650>=ストップ高。19日の取引終了後、20年3月期末時点の株主から株主優待制度を一部変更すると発表した。現行制度では、保有株数に応じて3000円~1万8000円相当の同社及びRIZAPグループ<2928>商品と8000円~4万8000円相当の施設利用券を贈呈していたが、施設利用券を廃止し、1万1000円~4万1000円相当の同社及びRIZAPグループ商品に変更するとしている。
環境管理センター<4657>=ストップ高。19日の取引終了後、中国合弁会社の中国浙江同曄環境科技を通じ、日本へのマスク輸入を行う取り組みを進めていると発表しており、これが材料視されている。合弁先の関連会社が3月末からマスクの生産を開始するのにあわせて輸入を開始するという。同関連会社では生産開始当初から1日当たり8万枚のマスクを生産する予定で、本格輸入を前に第1弾として1万枚のマスクを輸入。地元自治体や顧客への提供を進めるとしている。
アイロムグループ<2372>=5連騰。午前10時ごろ、子会社IDファーマが新型コロナウイルスに対する新しいワクチンを共同開発することについて、開発を進めるために必要な文部科学省への申請が承認されたと発表。新規ワクチンは、IDファーマが基盤技術として保有するセンダイウイルスベクターを用い、新型コロナウイルス由来の抗原を搭載し投与することで、生体内での抗体誘導を促し、治療効果または予防効果を期待するもの。IDファーマは、共同開発先である復旦大学附属上海公衆衛生臨床センター(上海公衆衛生臨床センター)から新型コロナウイルス由来の抗原に関する遺伝子デザインの提供を受けており、その遺伝子デザインに基づきIDファーマが開発中新規ワクチンを製造し、上海公衆衛生臨床センターで非臨床試験及び臨床試験を行う予定としている。
イマジニア<4644>=大幅反発。19日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を52億円から58億円(前期比12.3%増)へ、営業利益を7億1000万円から11億2000万円(同58.6%増)へ、純利益を5億600万円から7億4000万円(同47.1%増)へ上方修正した。20年1月23日にサービスを開始したスマートフォン向けゲームアプリ「メダロットS」や、前期に発売した「FitBoxing」のリピート販売が計画を上回る見込みとなったことが売上高・利益を押し上げるとしている。
ジーエヌアイグループ<2160>=反発。この日の寄り前、エーザイ<4523>が創出したエンドセリンA受容体選択的拮抗薬ER-000582865に関してライセンス契約を締結したと発表しており、これが好感されている。今回締結した契約は、中国(台湾、マカオ、香港含)におけるER-000582865の肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療薬としての開発・販売権と、将来的な腎疾患治療薬としての開発・販売に関するオプション権を有するもの。ジーエヌアイでは同ライセンス取得により、線維性疾患をはじめとする現在の製品ポートフォリオを拡充し、同分野を先導する企業として地位を固めることができると判断したとしており、パイプライン拡充につながるとの期待が買いにつながっているようだ。なお、同件による20年12月期連結業績への影響はないとしている。
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