話題株ピックアップ【夕刊】(3):新型コロナ関連、ヘリオスTH、ペッパー

注目
2020年3月26日 15時18分

■ヘリオスTH <6927>  354円  +80 円 (+29.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

ヘリオス テクノ ホールディング<6927>がストップ高。同社はきょう、子会社のナカンテクノがマスク生産設備の販売を開始したと発表。これは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、マスクの生産及び供給が不足している状況を受けたもの。販売する設備は生産能力が80~130ppm(約100枚/分生産)で、設備生産合格率は99%(原料が要求を満足していない場合、または人員操作ミスを除外する場合)だとしている。

■中京医薬品 <4558>  416円  +80 円 (+23.8%) ストップ高   本日終値

中京医薬品<4558>、川本産業<3604>、マナック<4364>、重松製作所<7980>がストップ高。ニイタカ<4465>、大木ヘルスケアホールディングス<3417>なども大幅高に買われ、一連の防疫関連株(新型コロナウイルス対策関連株)が一斉高に買われている。ここにきてコロナウイルスの世界的な感染拡大が改めて警戒されている。日本国内でも東京都が「感染爆発の重大局面」として外出自粛を要請するなど危機感が強まっている。これを受け、全体相場は再びリスクオフの様相を強めたが、逆に防疫関連銘柄の株価を刺激する格好となった。

■PALTEK <7587>  424円  +75 円 (+21.5%) 一時ストップ高   本日終値

PALTEK<7587>が全般軟調相場のなか一時ストップ高に買われる人気となった。独立系の半導体商社で、次世代通信規格「5G」の普及局面に伴う半導体需要創出への期待が高まっている。特に同社は5Gで必須となる通信機器向けFPGAを取り扱っていることで注目度が高い。25日取引終了後、5Gソリューション構築を支援するFPGAコンピューティングプラットフォーム「M-CUBE」の受注を開始することを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。

■ブイキューブ <3681>  900円  +130 円 (+16.9%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

ブイキューブ<3681>が大幅高で4連騰。Web会議やテレワークなど遠隔地の人と人をつなぐコミュニケーションサービスを主力展開、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に移動制限の動きが強まるなかで、ビジネスチャンスが広がるとの思惑が投資資金の攻勢につながっている。東京都が新型コロナ感染者の急増を受けて、外出の自粛を要請したことが、逆に同社の株価を刺激する格好となった。

■アクセル <6730>  636円  +50 円 (+8.5%)  本日終値

アクセル <6730> が急伸。25日大引け後、20年3月期の連結経常損益を従来予想の1.8億円の黒字→5億円の黒字(前期非連結は16.5億円の赤字)に2.8倍上方修正したことが買い材料視された。パチンコ・パチスロ機向け製品でメモリーモジュールの販売が想定より大幅に伸びることが寄与。NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成金収入1億円を計上することも利益を押し上げる。

■セキチュー <9976>  1,330円  +76 円 (+6.1%)  本日終値

ホームセンターのセキチュー <9976> [JQ]が4連騰。25日大引け後、20年2月期の経常利益(非連結)を従来予想の3億6000万円→5億4500万円に51.4%上方修正。従来の13.0%減益予想から一転して31.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。既存店売上高が堅調に推移するなか、人件費や水道光熱費などの削減で採算が大きく改善した。

■平賀 <7863>  437円  +15 円 (+3.6%)  本日終値

平賀 <7863> [JQ]が3日続伸。25日大引け後、発行済み株式数(自社株を除く)の23.4%にあたる94万1600株(金額で3億9735万5200円)を上限に、3月26日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■パスコ <9232>  1,474円  +36 円 (+2.5%)  本日終値

パスコ <9232> が3日続伸。25日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の26億円→30億円に15.4%上方修正。従来の5.7%減益予想から一転して8.8%増益見通しとなったことが買い材料視された。国内公共部門の受注が好調で、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の15円→25円(前期は無配)に大幅増額修正したことも評価材料となった。

■マルマエ <6264>  705円  +10 円 (+1.4%)  本日終値

マルマエ<6264>が全体急落相場に抗して4日続伸、700円台を回復した。半導体製造装置向け精密部品の加工を手掛けるが、半導体市況の底入れを先取りする形で買いが流入している。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による影響は受けるにせよ、次世代通信規格「5G」の普及に伴い半導体需要が喚起されるとの見方に変化はない。同社の19年9月~20年2月の経常利益は従来予想の2億7000万円から3億4100万円(前年同期比16.4%増)に上方修正し一転2ケタ増益見込みとなった。また、半導体分野の月次受注高も2月の実績は前年同月比11.6%増(全体合計では29.5%増)と2ケタ伸長に転じるなど回復色を強めており、これを手掛かりに投資資金攻勢が続いている。

■ペッパーフードサービス <3053>  476円  -100 円 (-17.4%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率3位

ペッパーフードサービス<3053>がストップ安。同社は25日の取引終了後、19年12月期の有価証券報告書に「継続企業の前提に関する注記(ゴーイングコンサーン)」を記載すると発表した。19年12月期の決算短信(連結)を公表した2月の時点では、純損失およびマイナスの営業キャッシュ・フローを計上している状況だったが、新株予約権の発行で資金調達の見込みが立ったことなどにより、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事業はないと判断した。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、3月以降の来店客数は顕著に減少しており、営業債務および借入金の返済などの資金繰りに懸念が生じる状況にある。また、株価は新株予約権の下限行使価格を下回り資金調達は期待できない状態となっている。これを受け、現時点では、継続企業の前提に重要な不確実性が存在するとして、前12月期の有価証券報告書に当該注記を記載することとした。

●ストップ高銘柄

ダイトウボウ <3202>  161円  +50 円 (+45.1%) ストップ高   本日終値

川本産業 <3604>  1,371円  +300 円 (+28.0%) ストップ高   本日終値

日経VI <2035>  1,410円  +300 円 (+27.0%) ストップ高   本日終値

興研 <7963>  2,190円  +400 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値

アゼアス <3161>  917円  +150 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

など、17銘柄

●ストップ安銘柄

ダブル・スコープ <6619>  410円  -80 円 (-16.3%) ストップ安   本日終値

ガイアックス <3775>  567円  -100 円 (-15.0%) ストップ安   本日終値

など、3銘柄

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