【↓】日経平均 大引け| 急反落、都内の外出自粛要請受けリスク回避の売り優勢 (3月26日)

市況
2020年3月26日 16時20分

日経平均株価

始値  19234.77

高値  19240.29(09:00)

安値  18512.81(14:54)

大引け 18664.60(前日比 -882.03 、 -4.51% )

売買高  20億4967万株 (東証1部概算)

売買代金  3兆3049億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は880円安と急反落、一時は1000円超下げる場面も

2.都内での新型コロナ感染者急増による、外出自粛要請受けリスクオフに

3.神奈川や埼玉など隣接県でも同様の動き、アルゴリズムの先物売り直撃

4.後場は日銀ETF買いの思惑からいったん下げ渋るも終盤売り直される

5.ソフトバンクGやファストリの下げが際立ち、全体相場の下げ足を助長

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比495ドル高と続伸した。2兆ドル規模の景気対策法案に関してホワイトハウスと民主党が合意に達したことが好感された。

東京市場では、前日の地合いとは打って変わって大きく売り優勢に傾き日経平均株価は大幅安。一時1000円を超える下げをみせる場面もあった。

26日の東京市場は、大きく売りが先行し漸次下げ幅を広げる展開を強いられた。前日の米国株市場でNYダウが続伸したものの終盤急速に伸び悩み、ナスダック総合指数はマイナスとなるなど引け味の悪い展開だった。外国為替市場で円高に振れたこともマイナス材料となったほか、東京都内での新型コロナウイルス感染者の急増を受け、小池百合子知事が25日夜の緊急記者会見で感染爆発への可能性に言及、外出自粛要請をしたことも市場心理を悪化させた。神奈川や埼玉、千葉など隣接する県でも同様の動きが出ており、これを受けてアルゴリズム取引による先物への売り注文などが全体相場を押し下げる形となった。後場は日銀のETF買いの思惑を背景に日経平均は一時下げ渋ったものの、引けにかけ再び値を崩し下げ幅は1000円を超える場面もあった。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が大幅安、トヨタ自動車<7203>も売られた。ファーストリテイリング<9983>の下げも際立つ。東京エレクトロン<8035>、村田製作所<6981>が安く、オリエンタルランド<4661>が値を下げた。ペッパーフードサービス<3053>、ダブル・スコープ<6619>がストップ安に売り込まれた。ランドビジネス<8944>、東京建物<8804>、TOKYO BASE<3415>なども大きく水準を切り下げた。

半面、NTTドコモ<9437>、NTT<9432>が揃って上昇、花王<4452>も高い。日本電産<6594>、HOYA<7741>も値を上げた。ダイトウボウ<3202>がストップ高に買われ、ニプロ<8086>も値を飛ばした。山崎製パン<2212>が買いを集め、シキボウ<3109>、アクセル<6730>なども上昇した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、日産化 <4021> 、ニチレイ <2871> 、花王 <4452> 、東京海上 <8766> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約15円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、テルモ <4543> 、東エレク <8035> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約418円。うち239円はファストリ1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)パルプ・紙、(2)水産・農林業、(3)保険業、(4)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)海運業、(3)不動産業、(4)鉱業、(5)ゴム製品。

■個別材料株

△フィードワン <2060>

農林中金関連で養殖魚事業でも思惑。

△日清食HD <2897> 、東洋水産 <2875>

巣ごもり需要で即席麺に需要増の観測。

△ブイキューブ <3681>

東京都の外出自粛要請で上げ足加速。

△中京医薬 <4558> [JQ]、川本産業 <3604> [東証2]

新型コロナ対策関連株として注目。

△アクセル <6730>

今期経常を2.8倍上方修正。

△ヘリオスTH <6927>

子会社がマスク生産設備の販売開始。

△PALTEK <7587>

5Gソリューション構築支援のFPGAプラットフォーム受注開始。

△平賀 <7863> [JQ]

23.4%を上限に自社株買いを実施

△パスコ <9232>

今期経常を一転9%増益に上方修正、配当も10円増額。

△セキチュー <9976> [JQ]

前期経常を一転32%増益に上方修正。

▼ペッパー <3053>

継続企業の前提に関するリスク注記。

▼丸紅 <8002>

20年3月期最終損益が過去最大の赤字に。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ダイトウボウ <3202> 、(2)ヘリオスTH <6927> 、(3)ブイキューブ <3681> 、(4)エアーテック <6291> 、(5)ランド <8918> 、(6)オークネット <3964> 、(7)日本新薬 <4516> 、(8)高圧ガス <4097> 、(9)ニプロ <8086> 、(10)神栄 <3004>

値下がり率上位10傑は(1)ビジョン <9416> 、(2)オルトP <3672> 、(3)ペッパー <3053> 、(4)WSCOPE <6619> 、(5)ランビジネス <8944> 、(6)パイプドHD <3919> 、(7)ファストリ <9983> 、(8)T-BASE <3415> 、(9)サインポスト <3996> 、(10)東建物 <8804>

【大引け】

日経平均は前日比882.03円(4.51%)安の1万8664.60円。TOPIXは前日比25.30(1.78%)安の1399.32。出来高は概算で20億4967万株。東証1部の値上がり銘柄数は897、値下がり銘柄数は1226となった。日経ジャスダック平均は2976.49円(38.66円安)。

[2020年3月26日]

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