【↓】日経平均 大引け| 続落、朝高も新型コロナの感染拡大懸念で値を崩す (3月31日)
始値 19181.90
高値 19336.19(10:09)
安値 18834.16(13:38)
大引け 18917.01(前日比 -167.96 、 -0.88% )
売買高 18億6245万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆0802億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続落、朝方は買い優勢だったが後場に入り値を崩す
2.3月の中国PMIは好調でいったんこれを好感するも買いは続かず
3.新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響を懸念する動き
4.引け際大口の買い注文で下げ渋ったものの1万8000円台で着地
5.3月末に1万9000円を割り込んだのは17年3月以来3年ぶり
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比690ドル高と反発した。新型コロナウイルス対抗ワクチンへの期待から買いが優勢となった。
東京市場では方向感の定まらない展開となり、日経平均株価は1万9000円台を挟んで往来を繰り返す展開となった。
31日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが690ドル高と大きく切り返したことを受け買いが先行、その後は売りを吸収して日経平均は前引け時点ではプラス圏で1万9000円台をキープして着地した。前場取引時間中に発表された3月の中国製造業および非製造業PMIが好調だったことも市場心理の改善につながった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響を警戒して上値は重く、後場に入ると値を消す展開に。都市封鎖などに対する警戒感も根強く、後場は一転して下値を探る展開となった。引け際に大口の買い注文で下げ渋ったものの、結局1万9000円台を回復できずに大引けを迎えた。3月期末は3年ぶりに1万9000円割れでの着地となった。
個別では、トヨタ自動車<7203>が売られ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも安い。リクルートホールディングス<6098>も値を下げた。NTTドコモ<9437>やNTT<9432>が軟調、第一三共<4568>も下落した。オルトプラス<3672>が大幅安、わかもと製薬<4512>、アルフレッサ ホールディングス<2784>も急落した。ダイトウボウ<3202>も大きく利食われた。
半面、ソフトバンクグループ<9984>は買いが優勢、任天堂<7974>、ファーストリテイリング<9983>なども値を上げた。富士フイルムホールディングス<4901>は商いを伴い上昇。日立製作所<6501>も頑強な値動き。ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433>、ネオジャパン<3921>がストップ高、アルヒ<7198>も大幅高。このほかブイキューブ<3681>、サイボウズ<4776>が物色人気となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、SBG <9984> 、エムスリー <2413> 、オリンパス <7733> 、富士フイルム <4901> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約77円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098> 、ファナック <6954> 、トヨタ <7203> 、アステラス <4503> 、第一三共 <4568> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約55円。
東証33業種のうち上昇は鉱業、石油石炭製品の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)その他製品、(2)電気機器、(3)サービス業、(4)化学、(5)情報・通信業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉄鋼、(2)銀行業、(3)輸送用機器、(4)水産・農林業、(5)証券商品先物。
■個別材料株
△スターマイカ <2975>
25万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△プロパテDB <4389> [東証M]
2.91%を上限に自社株買いを実施。
△AIクロス <4476> [東証M]
3キャリア対応「+メッセージ活用ニュースリリース配信サービス」を提供開始。
△リバーHD <5690> [東証2]
未定だった今期配当は35円実施。
△弁護士COM <6027> [東証M]
「クラウドサイン」の累計契約送信件数が200万件に到達。
△トレンダ <6069> [東証M]
今期最終を2.4倍上方修正。
△多摩川HD <6838> [JQ]
20年3月期業績予想を上方修正。
△ニューテック <6734> [JQ]
前期経常を46%上方修正・最高益予想を上乗せ。
△アクセスHD <7042> [JQ]
小規模マッチング企画で「オンラインブース」サービス開始。
△大都魚 <8044> [東証2]
マルハニチロ <1333> がTOBで完全子会社化。
▼ホッカンHD <5902>
今期経常を20%下方修正。
▼しまむら <8227>
前期経常は9%減益で着地・12-2月期(4Q)経常は12%減益。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ヒトコムHD <4433> 、(2)ネオジャパン <3921> 、(3)アルヒ <7198> 、(4)KeePer <6036> 、(5)ブイキューブ <3681> 、(6)ライドオンE <6082> 、(7)巴川紙 <3878> 、(8)アキレス <5142> 、(9)サイボウズ <4776> 、(10)シンシア <7782> 。
値下がり率上位10傑は(1)オルトP <3672> 、(2)ソウルド <6553> 、(3)MUTOH <7999> 、(4)わかもと <4512> 、(5)アルフレッサ <2784> 、(6)藤久 <9966> 、(7)理計器 <7734> 、(8)ノーリツ <5943> 、(9)スズデン <7480> 、(10)ダイトウボウ <3202> 。
【大引け】
日経平均は前日比167.96円(0.88%)安の1万8917.01円。TOPIXは前日比32.50(2.26%)安の1403.04。出来高は概算で18億6245万株。東証1部の値上がり銘柄数は546、値下がり銘柄数は1581となった。日経ジャスダック平均は2952.79円(1.38円安)。
[2020年3月31日]
株探ニュース