【↓】日経平均 大引け| 3日続落、米株安や新型コロナ感染拡大の長期化を懸念 (4月1日)

市況
2020年4月1日 17時08分

日経平均株価

始値  18686.12

高値  18784.25(11:15)

安値  17871.62(14:52)

大引け 18065.41(前日比 -851.60 、 -4.50% )

売買高  16億6142万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆7205億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅に3日続落、一時1000円超安・1万8000円割れ

2.前日の米株安や新型コロナ感染拡大の長期化を懸念

3.日銀短観で大企業製造業DIが7年ぶりマイナスも下押し要因

4.後場後半に海外勢による先物主導の売りで下げが加速

5.東証1部の値下がり銘柄数は2000を超え全面安

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比410ドル安と反落した。新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感は強く、全体相場を押し下げた。

東京市場では、前日の米株安を受けて日経平均株価は売り優勢の展開となり、前場は下げ渋ったものの後場終盤になって一気に下げ幅を拡大、一時1万8000円台を割り込む場面もあった。

1日の東京市場は、新型コロナウイルスの感染拡大が長期化するとの見方から世界経済への影響が改めて懸念され、リスク回避の売りを呼ぶ形となった。前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合指数ともに大きく下げたことに加え、取引時間中は米株先物の下げが投資マインドを冷やす背景となった。寄り前に発表された3月の日銀短観は大企業製造業DIが7年ぶりにマイナスに転落、国内景況感の悪化も意識された。後場後半からは外国人とみられる売りで下げが加速する形となり、日経平均は一時1000円を超える下げで1万7000円台まで水準を切り下げる場面もあった。一部の中小型材料株を除き広範囲に売りに晒される形となり、東証1部で2000を超える銘柄が値を下げる全面安症状となっている。

個別ではソフトバンクグループ<9984>が軟調、トヨタ自動車<7203>も下落した。ソニー<6758>が軟調、NTTドコモ<9437>も値を下げた。東京エレクトロン<8035>、村田製作所<6981>なども安い。リクルートホールディングス<6098>も大幅安。オルトプラス<3672>がストップ安、ダイトウボウ<3202>、ダブルスタンダード<3925>なども急落した。インソース<6200>なども大幅安となった。

半面、任天堂<7974>が頑強な値動きをみせたほか、ブイキューブ<3681>は商いを伴い独歩高に買われた。セグエグループ<3968>、ラウンドワン<4680>も急伸。テラスカイ<3915>、イー・ギャランティー<8771>なども上昇した。イーブックイニシアティブジャパン<3658>、セイノーホールディングス<9076>なども買いを集めた。

日経平均採用で上昇したのは3銘柄のみで、プラス寄与の上位から三井不 <8801> 、NEC <6701> 、郵船 <9101> 。押し上げ効果は合計で約0.4円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、KDDI <9433> 、東エレク <8035> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約202円。

東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)海運業、(2)その他製品、(3)石油石炭製品、(4)銀行業、(5)食料品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)空運業、(2)ガラス土石製品、(3)サービス業、(4)ゴム製品、(5)証券商品先物。

■個別材料株

△シイエムシイ <2185> [JQ]

上限20万株の自社株買い実施と配当増額。

△フルッタ <2586> [東証M]

20年3月期債務超過解消へ。

△DyDo <2590>

82万8000株を上限とする自社株買い。

△cotta <3359> [東証M]

除菌水「アクアサニター」の3月累計販売が2万個突破。

△フェリシモ <3396>

20年2月期営業利益は計画上振れ。

△サンバイオ <4592> [東証M]

網膜疾患における再生細胞薬の開発で中国企業と業務提携。

△ラウンドワン <4680>

発行済み株式数10.5%相当の自社株買い。

△TDSE <7046> [東証M]

20年3月期営業利益予想を上方修正。

△ポート <7047> [東証M]

20年3月期の経常利益予想を上方修正。

△レーサム <8890> [JQ]

14億円を上限に自社株買いを実施。

▼板硝子 <5202>

減損計上並びに期末配当金無配転落を発表。

▼ニプロ <8086>

20年3月期の期末配当は無配に転落。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ブイキューブ <3681> 、(2)セグエG <3968> 、(3)日シス技術 <4323> 、(4)ラウンドワン <4680> 、(5)ハイパー <3054> 、(6)ソリトン <3040> 、(7)テラスカイ <3915> 、(8)巴川紙 <3878> 、(9)DyDo <2590> 、(10)イー・ギャラ <8771>

値下がり率上位10傑は(1)オルトP <3672> 、(2)ダイトウボウ <3202> 、(3)ヤマシタHD <9265> 、(4)中央倉 <9319> 、(5)ダブスタ <3925> 、(6)三菱食品 <7451> 、(7)パンチ <6165> 、(8)インソース <6200> 、(9)ランド <8918> 、(10)日亜鋼 <5658>

【大引け】

日経平均は前日比851.60円(4.50%)安の1万8065.41円。TOPIXは前日比51.96(3.70%)安の1351.08。出来高は概算で16億6142万株。東証1部の値上がり銘柄数は100、値下がり銘柄数は2056となった。日経ジャスダック平均は2904.95円(47.84円安)。

[2020年4月1日]

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