株価指数先物【引け後コメント】先物は後場急落、日銀ETF買入れ額減額か

市況
2020年4月1日 17時41分

・大証6月限

・日経225 17820 -890 (-4.75%)

・TOPIX 1328.5 -61.5(-4.42%)

日経225先物は後場に波乱含みの展開となった。朝方は日銀短観の悪化などもあり、売りが先行したが、その後は現物の前引けに向けて下げ幅を縮め、プラス圏を回復する場面もあった。TOPIX先物の下落率も0.5%程度まで縮小しており、この段階までは後場に想定される日銀のETFに絡んだ思惑的な売買による影響が大きかったようである。

しかしながら、ランチタイム中の推移はやや弱含みであり、日経平均の後場スタートでは前引け値を超えられず、その後はこう着感の強い相場展開に。後場半ば辺りに足元の1万8500-1万8750円処でのレンジを割り込むと、一気に下落幅を拡大させた。

東証1部の売買代金は3兆円を下回っており、薄商いの中を断続的なインデックス売りに大きく振らされた格好であろう。しかし、日銀のETF買い入れが確実視される中での今回の急落は考えづらいところである。日銀は足元で2004億円買っていたが、新年度初日の購入額は1200億円程度に半減した可能性がありそうだ。2004億円を想定していた需給に対してハシゴを外される格好であろう。年度末はパニック的な急落への対応策であり、今後は1200億円程度の安定した買い入れになりそうである。

グローベックスの米株先物ではNYダウが700ドル近く下落して推移している。米国経済のリセッションが警戒されているとみられる。商いが膨らみづらい需給状況の中、一方向のインデックス売買に振らされやすい状況が続きそうである。日経225先物は、野村とゴールドマンの売り越しが目立っている。買い越しはAアムロ、ソジェンなどであり、買い方は急落局面でショートカバーを入れた格好であろう。野村の売り越しは年度末対応の張り返しといったところか。

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