「医療機器」が7位にランク、政府は人工呼吸器の増産を要請<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「医療機器」7位となっている。
新型コロナウイルスが猛威をふるうなか、肺炎の症状が悪化した場合に使用される人工呼吸器の不足懸念が高まっている。菅官房長官は3月30日の会見で「既に8000台を超える人工呼吸器を確保している」ことを明らかにした一方、「更なる感染拡大に備えて、メーカーに国内での増産や輸入拡大を働きかける」と発言。記者から不足感が強まっている海外に提供していくか問われると、「国内供給体制を確保することを優先すべき」との考えを示した。
また、梶山経済産業大臣は31日の閣議後の会見で、メーカーの増産に対して「厚生労働省と連携しながら、必要な措置を講じる」と述べ、補助金の創設を含めて検討を進めるとしていることもあり、株式市場では旭化成<3407>、大陽日酸<4091>、日本光電<6849>、フクダ電子<6960>、星医療酸器<7634>といった関連銘柄への関心が高まっている。
このほか、「ECMO(エクモ)」と呼ばれる人工心肺装置を手掛けるテルモ<4543>にも注目。この装置は急性重症呼吸不全患者に対して、従来の人工呼吸管理では生命が維持なった場合などに使用される。なお、2日付の日本経済新聞は「国内最大手のテルモが生産量を現在の倍以上に増やす」と報道。記事によれば、同社は国内市場で約7割のシェアを持ち、年間百数十台を生産しているが、今後数カ月以内の間に国内の治療施設に100台超のECMOを供給できるようにするという。