明日の株式相場戦略=1万9000円回復なるか、NY次第の展開も

市況
2020年4月7日 17時44分

7日の日経平均株価 は、前日比373円高と大幅に3日続伸した。6日のNYダウ が1627ドル高と急伸した流れを引き継ぎ、日経平均は一時500円を超す上昇となった。

今晩には、新型コロナウイルスに対する「緊急事態宣言」と事業規模108兆円の「緊急経済対策」が発表される。安倍首相の記者会見が予定されており、明日の東京市場はその内容に対する反応が注目されそうだ。

ただ、市場には「緊急経済対策などへの期待はすでに相場に織り込んだ。結局は、NYダウがどう動くかに東京市場も左右される」(アナリスト)との見方が出ている。この日の日経平均株価は、後場にいったんマイナス圏に下落した後、持ち直したが、これはNYダウ先物の上昇をみて株価が値を上げた面もあったようだ。

緊急経済対策に関しては「現金給付の金額や配布の際のスピードなど改善が求められる点は少なくない」(市場関係者)との声も出ている。緊急事態宣言を行い外出自粛を呼びかけ、その効果が感染者数などの形で出てくるには2週間から、それ以上かかる。この間、東京市場はNYダウの動向などに左右されることになりそうだ。

こうしたなか、日経平均が1万9000円を回復し定着できるかどうかはNYダウの動向に左右される面が大きそうだ。明日は3月景気ウォッチャー調査(街角景気)や2月機械受注が発表される。また、エービーシー・マート<2670>やベルシステム24ホールディングス<6183>、ウエルシアホールディングス<3141>の決算発表が行われる。

(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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