話題株ピックアップ【昼刊】:出前館、日本KFC、九州FG

注目
2020年4月8日 11時39分

■九州FG <7180>  436円  +45 円 (+11.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

九州フィナンシャルグループ<7180>が4連騰している。東京証券取引所が7日、TOPIX浮動株比率の定期見直し結果を発表した。4月30日から適用される今回の変更では、73銘柄について調整係数の適用を解除し、68銘柄の浮動株比率を変更する。これを受けて、SMBC日興証券では、TOPIX連動ファンドから予想される売買のインパクトについて試算を行い、同社やJMホールディングス<3539>、長谷川香料<4958>などに会員パクトが予想されるとしており、これが材料視されているようだ。

■出前館 <2484>  1,172円  +92 円 (+8.5%)  11:30現在

出前館<2484>が急反発し年初来高値を更新している。安倍晋三首相が7日、東京都など7都道府県を対象に緊急事態宣言を発令したことを受けて、一層の外出自粛で出前の需要が増えるとの思惑が働いているようだ。同社が6日に発表した3月度の経営指標でもオーダー数が前年同月比21%増となっており、出前数の増加を裏付けている。また、「銀のさら」などを展開するライドオンエクスプレスホールディングス<6082>も高い。

■日本KFC <9873>  2,624円  +191 円 (+7.9%)  11:30現在

日本KFCホールディングス<9873>が大幅続伸している。7日の取引終了後に発表した3月度の月次情報で、既存店売上高が前年同月比8.2%増と16カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客数が同3.2%増、客単価が同4.9%増といずれも伸長した。

■ディップ <2379>  1,750円  +35 円 (+2.0%)  11:30現在

ディップ <2379>が3日続伸。1500円近辺をターニングポイントに底入れの動きを強めている。同社が7日取引終了後に発表した20年2月期決算は営業利益が前の期比11.9%増の143億5600万円と2ケタ増益を達成した。また、年間配当は3円増額の56円(前の期実績は50円)としたことも好感されている。なお、今期業績予想については非開示としている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,670円  +52 円 (+0.8%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>など自動車セクターは、空売り買い戻しと目先筋の利益確定売りが交錯し、前日終値近辺で強弱感を対立させている。収益環境には風当たりが強まっている。ドル・円相場は足もと1ドル=108円台後半の推移で株価には中立要因だが、新型コロナウイルスの感染拡大による自動車販売低迷を背景に、米国では従業員の一時帰休や解雇の動きが出始めており、実勢悪を嫌気する動き。目先はリバウンド一巡から利益確定を急ぐ動きが上値を押さえる展開となっている。

■松井証券 <8628>  799円  +2 円 (+0.3%)  11:30現在

松井証券<8628>とマネックスグループ<8698>は横ばい圏で推移。SMBC日興証券は7日、両社の目標株価を引き下げた。松井証券の目標株価は1160円から790円に、マネックスGは540円から210円に見直した。投資評価はともに「2」を継続した。両社の第4四半期(1~3月)は市場の流動性向上で好調。ただ、今後の業界内での手数料競争などを考慮して業績予想は下方修正している。松井証券に関しては、社長交代で今後も独立系を維持するかどうかにも注目している。

■国際石油開発帝石 <1605>  660円  -18.4 円 (-2.7%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>が5日ぶりに反落。株価は、一時5%超安に売られた。石油資源開発<1662>やJXTGホールディングス<5020>も値を下げている。7日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物は前日比2.45ドル安の1バレル=23.63ドルと大幅安となった。米原油在庫が予想を上回り増加したことが警戒された。また、9日にもサウジアラビアやロシアなど主要産油国が会合を開いて協調減産が検討される見通しだが、複数の国から米国が減産に加われば減産に応じるとの考えが示されている様子であり、原油市場の先行きには不透明感が強いとの見方が広まった。

■日本製鉄 <5401>  877.2円  -23.8 円 (-2.6%)  11:30現在

日本製鉄<5401>が反落している。7日の取引終了後、東日本製鉄所鹿島地区第1高炉(茨城県鹿嶋市)と関西製鉄所和歌山地区第1高炉(和歌山市)の2基の高炉を4月中旬から順次、一時休止すると発表しており、業績への影響を懸念した売りが出ている。同社では、新型コロナウイルスの感染拡大などを受けた鋼材需要の大幅な減少に対し、高炉出銑比の引き下げや、休風時間延長などによる減産対応を行っているが、足もとの更なる需要の減少を踏まえて、高炉を一時休止するとしている。

■ソフトバンクグループ <9984>  4,058円  -71 円 (-1.7%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が3日ぶり反落。米シェアオフィス大手ウィーワークの取締役会でソフトバンクGによるウィー株の買い取り計画の撤回は不当として同社を提訴したことがネガティブ材料となった。ただ、同社株に対しては株券調達によるヘッジファンドなどの空売りも高水準とみられ、足もとはショートカバーにより下げ幅も限定的となっている。

■買取王国 <3181>  635円  +100 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

買取王国<3181>がストップ高カイ気配。7日の取引終了後、集計中の20年2月期単独業績について、営業利益が5600万円から1億800万円(前期比3.2倍)へ、純利益が3600万円から6300万円(同5.3倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。工具専門店業態の出店が計画未達となった一方、既存店舗の売り上げが好調に推移し、売上高は従来予想の49億200万円に対して48億9300万円(同3.2%増)とほぼ計画通りで着地した。ただ、出店費用や店舗運営費用が想定を下回ったことで利益は上振れたという。なお、未定としていた期末配当は5円(前期無配)にするとしている。同時に3月度の月次売上概況を発表しており、既存店売上高は前年同月比0.5%減と3カ月ぶりに前年実績を下回った。工具やメディアなどは好調だったが、ファッションやホビーが振るわなかった。

■インテリックス <8940>  531円  +80 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位

インテリックス <8940> がストップ高。7日大引け後に発表した20年5月期第3四半期累計(19年6月-20年2月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の5.8億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。不動産小口化商品「アセットシェアリング博多」の販売に加え、商業ビルや新築マンションを売却したことが収益を押し上げた。主力の中古マンション再生流通事業で地方主要都市を中心に販売件数が増加したことも大幅増益に貢献した。

■cotta <3359>  323円  +47 円 (+17.0%)  11:30現在

cotta<3359>は続急騰。午前8時30分ごろ、運営する菓子・パン作りの通販メディアサイト「cotta(コッタ)」と「cotta business(コッタビジネス)」における3月の新規会員登録数合計が前年同月比約3倍の1万5895件となったことを発表しており、これが好感された。法人会員向け通販サイト「コッタビジネス」では、小ロットで製菓材料や包材・道具などが全て取り揃えていることが小規模店舗から支持を受けている。また、個人向け通販サイト「コッタ」では、2月に九州エリアで放映したCMでの認知度向上によりデジタルマーケティングでの獲得が効率よく進んでいるほか、巣ごもり需要で菓子・パン作り材料をネット購入する人が増えていることなども寄与したという。

■富士山マガジンサービス <3138>  842円  +105 円 (+14.3%)  11:30現在

富士山マガジンサービス<3138>が大幅高で4連騰と気を吐いている。足もとは伸び悩んでいるものの、朝方に17.4%高の865円まで急伸する場面があった。テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現で底値離脱の動きが鮮明だ。オンライン書店を運営、定期購読で提供し出版社からの販売手数料を主力に収益を確保するビジネスモデル。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に消費形態も在宅を主流とする巣ごもり型へのシフトが急速に進んでおり、電子書籍関連の有力株として投資資金が攻勢をかけている。

■ギグワークス <2375>  940円  +101 円 (+12.0%)  11:30現在

ギグワークス<2375>が急騰。エンジニア派遣やコールセンターコンサルなどの人材派遣ビジネスを主力展開、20年10月期第1四半期決算の低調に加え、新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした全体波乱相場に流され、2月下旬以降の1カ月で株価は3分の1以下に売り込まれた。しかし、時価総額の割に出来高流動性が高く、急落の背景には株券調達による売り仕掛けの動きも指摘されていた。目先はこの買い戻しと目先値ごろ感に目をつけた短期資金の攻勢で急速に出直る動きをみせている。業務内容は多彩でAI・IoTロボットなど新商材のフルフィルメントにも展開するほか、国内商用サービスが開始した次世代通信規格5Gでは、基地局工事の受託業務も手掛けている点などが注目されている。

●ストップ高銘柄

鉄人化計画 <2404>  235円  +50 円 (+27.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

大谷工業 <5939>  6,240円  +1,000 円 (+19.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

DDホールディングス <3073>  717円  +100 円 (+16.2%) ストップ高   11:30現在

ポート <7047>  720円  +100 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

藤久 <9966>  725円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在

など、11銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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