前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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2020年4月9日 5時20分

■アサヒ衛陶 <5341>  318円 (-16円、-4.8%)

アサヒ衛陶 <5341> [東証2]が3日ぶり大幅反落。7日の取引終了後に発表した第1四半期(19年12月-20年2月)連結決算は、売上高5億5400万円(前年同期比13.7%減)、営業利益1300万円(前年同期4200万円の赤字)、最終利益700万円(同4800万円の赤字)と営業損益が黒字転換し、上期計画に対する進捗率は87%となったものの、上期・通期予想を従来予想を据え置いたことから失望売りが出たようだ。国内における不採算事業の縮小や製品・顧客の絞り込みの影響に加えて、海外事業で一部建築工事に遅れが生じたことなどを受けて売上高は減少した。ただ、国内で事業体制のスリム化を進めたことによる製造経費の削減や人件費などの経費削減効果が大きく、利益を押し上げた。なお、20年11月期通期業績予想は、売上高24億円(前期比1.1%減)、営業利益7000万円(前期2億8100万円の赤字)、最終利益4500万円(同3億7100万円の赤字)を見込んでいる。

■日本製鉄 <5401>  871.2円 (-29.8円、-3.3%)

日本製鉄 <5401> が3日ぶり大幅反落。7日の取引終了後、東日本製鉄所鹿島地区第1高炉(茨城県鹿嶋市)と関西製鉄所和歌山地区第1高炉(和歌山市)の2基の高炉を4月中旬から順次、一時休止すると発表しており、業績への影響を懸念した売りが出た。同社では、新型コロナウイルスの感染拡大などを受けた鋼材需要の大幅な減少に対し、高炉出銑比の引き下げや、休風時間延長などによる減産対応を行っているが、足もとの更なる需要の減少を踏まえて、高炉を一時休止するとしている。

■国際石開帝石 <1605>  662.2円 (-16.2円、-2.4%)

国際石油開発帝石 <1605> が5日ぶりに反落。石油資源開発 <1662> やJXTGホールディングス <5020> も値を下げた。7日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物は前日比2.45ドル安の1バレル=23.63ドルと大幅安となった。米原油在庫が予想を上回り増加したことが警戒された。また、9日にもサウジアラビアやロシアなど主要産油国が会合を開いて協調減産が検討される見通しだが、複数の国から米国が減産に加われば減産に応じるとの考えが示されている様子であり、原油市場の先行きには不透明感が強いとの見方が広まった。

■三菱UFJ <8306>  407円 (-8.6円、-2.1%)

三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> 、三井住友フィナンシャルグループ <8316> などメガバンクが軟調。今週に入って戻り足に転じていたが、目先は利益確定の動きに押された。市場では「新型コロナウイルスの感染拡大による内需に及ぼす影響が、緊急事態宣言が出されたことで改めて警戒される。そのなか、銀行セクターは企業の与信管理などで負担が大きくなりそうとの思惑が出ている。直近では大手証券による三菱UFJなどメガバンクの投資判断や目標株価引き下げの動きもネガティブ材料となっている」(準大手証券ストラテジスト)としている。

※8日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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