<注目銘柄>=リビングPF、安定した成長を評価へ
リビングプラットフォーム<7091>が格好の拾い場を提供している。同社は関東や北海道を中心に介護付き老人ホームの運営を柱に、障害者支援や保育事業などを展開する。3月17日に東証マザーズに新規上場した直近IPO銘柄で、新型コロナウイルスの影響もあり、株価は調整局面が続いていたが、ここにきてジワリ切り返しに転じている。ただ、落ち着けば、改めて中長期的な成長を評価する展開となりそうだ。
20年3月期の連結経常利益は前の期比18.7%増の2億7300万円と最高益を見込む。高齢化による介護ニーズが高まるなか、主力の介護付き老人ホームの新規開設及び既存施設稼働率の向上が業績を牽引した。慢性的に人材が不足する介護や保育事業に対して、障害者が補助業務を行うことで各事業が補完し合う効果も生まれている。今後、事業承継を含む介護施設の開設も進み、業績の拡大基調は続きそうだ。(れい)