14日の米国市場ダイジェスト:NYダウ558ドル高、経済活動再開への期待が高まる

市況
2020年4月15日 8時03分

■NY株式:NYダウ558ドル高、経済活動再開への期待が高まる

米国株式相場は上昇。ダウ平均は558.99ドル高の23949.76ドル、ナスダックは323.32ポイント高の8515.74ポイントで取引を終了した。米国内の新型コロナウイルスの感染拡大がピークをつけた兆候が引き続き好感され、買いが先行。トランプ大統領が経済再開に向けて新たな委員会を発足させ協議が開始されたことも好感され、終日堅調推移となった。セクター別では小売りやテクノロジー・ハード・機器が大幅上昇した一方で、銀行やエネルギーが下落した。

動画ストリーミングのロク(ROKU)は、1-3月期の契約者数や収益が予想以上に伸びたことを明らかにし急伸。電気自動車のテスラ(TSLA)は、クレディスイスによる投資判断・目標株価引き上げで上昇した。また、ヘルスケア関連のジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)は、1-3月期の増収増益を発表し上昇。一方で、大手銀JPモルガン(JPM)は、決算で収益が2013年以来の低水準に落ち込んだほか、債務不履行が深刻化するとの見方を示し下落。ウェルズファーゴ(WFC)も収益悪化が嫌気され下落した。航空機メーカーのボーイング(BA)は、737マックス機の受注が3月に150件取り消されたことを発表し下落した。

国際通貨基金(IMF)は2020年の世界経済の成長見通しをマイナス3%と、1月時点の予想プラス3.3%成長から大幅に下方修正した。2021年には5.8%プラス成長を予想している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米長期金利低下でドル売り強まる

14日のニューヨーク外為市場でドル・円は107円45銭から106円98銭まで下落して107円21銭で引けた。ドル資金調達市場のひっ迫を緩和する目的の米連邦準備制度理事会(FRB)による措置で、米債利回りが低下。ドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.0950ドルから1.0987ドルまで上昇して1.0982ドルで引けた。ユーロ・円は117円82銭から、117円31銭まで下落。国際通貨基金(IMF)による世界経済成長見通しの大幅下方修正でリスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは1.2554ドルから1.2648ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9624フランから0.9596フランへ下落した。

■NY原油:大幅続落で20.11ドル、需要減少予測に沿った減産は困難との見方も

NY原油先物5月限は大幅続落(NYMEX原油5月限終値:20.11 ↓2.30)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-2.30ドルの1バレル=20.11ドルで取引を終えた。取引レンジは19.95ドル-23.08ドル。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成するOPECプラスによる大規模な減産合意への期待は残されているものの、世界経済のマイナス成長によって2020年の原油需要は大幅に減少するとの見方は変わっていない。需要予測に沿った減産規模が達成できない可能性もあることから、原油先物はさえない動きとなった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 23.73ドル -0.19ドル(-0.79%)

モルガン・スタンレー(MS) 39.86ドル +0.28ドル(+0.71%)

ゴールドマン・サックス(GS)178.23ドル -0.95ドル(-0.53%)

インテル(INTC) 60.66ドル +1.96ドル(+3.34%)

アップル(AAPL) 287.05ドル +13.80ドル(+5.05%)

アルファベット(GOOG) 1269.23ドル +51.67ドル(+4.24%)

フェイスブック(FB) 178.17ドル +3.38ドル(+1.93%)

キャタピラー(CAT) 116.48ドル +2.34ドル(+2.05%)

アルコア(AA) 7.72ドル +0.17ドル(+2.25%)

ウォルマート(WMT) 129.00ドル +3.70ドル(+2.95%)

《SF》

提供:フィスコ

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