話題株ピックアップ【夕刊】(1):新光電工、クリレスHD、出光興産

注目
2020年4月22日 15時14分

■新光電気工業 <6967>  1,249円  +123 円 (+10.9%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

新光電気工業<6967>が大幅反発。21日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が1442億円から1483億円(前の期比4.2%増)へ、営業利益が12億円から32億円(同34.0%減)へ、純利益が3億円から26億円(同2.9%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。第3四半期以降のメモリー市況底打ちなどを背景とする半導体設備投資の回復などを受けて、半導体製造装置向けセラミック静電チャックの売り上げが増加したほか、Windows7のサポート終了による買い替え需要などで、フリップチップタイプパッケージがパソコン向けに旺盛な受注が継続し、サーバー向けも期後半に増加傾向となったことなどが寄与した。為替相場が想定レートよりも円安傾向で推移したことなども貢献した。

■プロレド・パートナーズ <7034>  3,950円  +320 円 (+8.8%)  本日終値

21日に発表した「東証1部に市場変更」が買い材料。

東証が28日付で東証1部に市場変更する。

■丸和運輸機関 <9090>  3,190円  +165 円 (+5.5%)  本日終値

丸和運輸機関<9090>は地合い悪のなか大幅続伸、上場来高値を更新した。小売業界に特化した物流一括受託(3PL=サードパーティー・ロジスティクス)を展開する。EC向けで宅配需要が増勢一途にあり、米アマゾンの躍進もあって国内でも交通面で利便性の高い首都圏エリアを中心とした大規模物流施設の建設が相次いでいる。そのなか、同社は低温物流や医薬品配送で高い競争力を有し、ドラッグストア向けで高水準の需要を取り込むことに成功、業績は大幅増収増益基調を確保している。原油市況の急落もガソリンなど運輸コストの低下につながり追い風材料として株高を助長している。

■カナミックネットワーク <3939>  682円  +34 円 (+5.3%)  本日終値

カナミックネットワーク<3939>は急伸。21日の取引終了後、東京都多職種連携ポータルサイトの新機能として「新型コロナウイルス感染症患者対応医療機関検索システム」をリリースしたと発表しており、これが好感された。東京都多職種連携ポータルサイトは、東京都からの受託により、同社が前期に開発したポータルサイト。医療機関や行政機関、関係団体の人だけが利用でき、東京都内で新型コロナウイルス感染症患者に対応することができる医療機関の病床数、空床状況、人工呼吸器、体外式膜型人工肺(ECMO)の台数、患者数などの情報を検索・閲覧することができ、患者の対応可能状況などを素早く把握することができるようになるとしている。

■弁護士ドットコム <6027>  6,600円  +250 円 (+3.9%)  本日終値

弁護士ドットコム<6027>は3日続伸。21日の取引終了後、東京海上ホールディングス<8766>傘下の東京海上日動火災保険と協業し、7月から「超ビジネス保険」の加入事業者を対象に法律相談サイトのプレミアムサービスを提供することを発表しており、これを好感した買いが入った。「超ビジネス保険」の加入者は、顧問弁護士を置かない個人事業主や企業が多い。今回の協業で、加入者は弁護士COMが提供するサービスを通じて、事業が直面するトラブル解決のヒントや事前の対策を知り、業務上のトラブル回避やリスク抑止に活用するものとして期待される。なお、この協業による業績に与える影響は軽微としている。

■宇部興産 <4208>  1,693円  +54 円 (+3.3%)  本日終値

宇部興産<4208>は大幅反発。この日、宇部ケミカル工場(山口県宇部市)内の医薬品工場で、富士フイルム富山化学(東京都中央区)が開発し、新型コロナウイルス感染症への効果が期待される抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」の原薬主骨格を成す重要な中間体の製造・供給を開始すると発表しており、これが好感された。宇部興産は、グローバルに医薬品の原体・中間体製造を展開しており、「アビガン」中間体の製造と供給に実績があるという。「アビガン」は、新型コロナウイルス感染症に対する効果が期待されていることから、日本政府も治験及び承認手続きの早期推進と、日本国内における生産体制の構築を進めており、この要請に対応するという。

■フリー <4478>  3,985円  +105 円 (+2.7%)  本日終値

フリー<4478>が3日続伸。この日午後、アドビシステムズ(東京都品川区)の提供する「Adobe Creative Cloud」とfreeeカードの販売提携を開始したと発表しており、これが好感された。Adobe Creative Cloudは、写真・ビデオ編集、デザイン・Webページ制作などのための20以上のデスクトップアプリやモバイルアプリを提供している。今回の提携では、freeeカードを利用している事業主を対象に、「AdobeCreativeCloudコンプリートプラン(個人版)」を初年度15%オフで提供するとしている。

■FPG <7148>  492円  -61 円 (-11.0%)  本日終値  東証1部 下落率2位

FPG<7148>は大幅続落。21日の取引終了後、20年9月の連結業績予想について、売上高を243億1500万円から132億円(前年同期比50.4%減)へ、営業利益を140億4500万円から46億円(同68.1%減)へ、純利益を101億円から34億円(同66.1%減)へ下方修正したことが嫌気された。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で航空業界の経営環境が急速に悪化しており、これを受けて組成案件の延期や金額の未達が発生。その悪影響は少なくとも20年9月期中は継続すると見られ、これに伴う同社のオペレーティング、リース出資案件の出資金販売額やリース事業案件の組成金額をそれぞれ見直したことが要因としている。また、業績予想の下方修正に伴い、期末一括配当予想を従来の60円10銭から30円にするとあわせて発表した。前期実績の53円に対して23円の減額修正となる予定だ。同時に、上限を400万株(発行済み株数の4.51%)、または20億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は5月1日から6月30日までで、資本効率の向上を通じて1株当たりの株主価値を高める施策として有効であると判断したため実施するという。

■クリレスHD <3387>  506円  -50 円 (-9.0%)  本日終値  東証1部 下落率9位

クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>が大幅続落。21日の取引終了後に発表した20年2月期連結決算が、売上高1393億2800万円(前の期比16.8%増)、営業利益34億8300万円(同12.4%減)、純利益12億7800万円(同3.2%減)となり、2ケタ営業減益となったことが嫌気された。商業施設や繁華街・駅前立地へそれぞれの専門業態を計画的に出店した効果もあり、第3四半期までは順調に推移していたものの、2月中旬以降、新型コロナウイルス感染症により商業施設への客数減や宴会の自粛などの影響があったという。なお、21年2月期業績予想は、新型コロナウイルス感染症による影響を合理的に算定することが困難であるとして未定としている。

■出光興産 <5019>  2,255円  -126 円 (-5.3%)  本日終値

21日に業績修正を発表。「前期経常を一転赤字に下方修正」が嫌気された。

出光興産 <5019> が4月21日大引け後(17:15)に業績修正を発表。20年3月期の連結経常損益を従来予想の1500億円の黒字→150億円の赤字(前の期は1691億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

⇒⇒出光興産の詳しい業績推移表を見る

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