話題株ピックアップ【夕刊】(1):サイバー、ZOZO、国際石開帝石
■GMO-FH <7177> 529円 +34 円 (+6.9%) 本日終値
22日に発表した「1-3月期経常利益は2.9倍」が買い材料。
20 年12月期第1四半期決算の速報値を発表。営業収益は前年同期比50.1%増の103億円、経常利益は同2.9倍の38.2億円に拡大して着地。
■サイバーエージェント <4751> 4,395円 +280 円 (+6.8%) 本日終値
サイバーエージェント<4751>は反発。22日の取引終了後、20年9月期上期(19年10月~20年3月)の連結決算について、売上高2448億5300万円(前年同期比7.3%増)、営業利益202億3100万円(同45.0%増)、純利益47億6000万円(同4.4倍)と発表しており、これが好感されたようだ。「ABEMA」などが属するメディア事業は営業損失を計上したものの、主力タイトルの周年記念と新規タイトルが奏功したゲーム事業やインターネット広告事業が好調だったことが全体業績を牽引した。なお、通期業績予想は従来予想を据え置いた。
■ZOZO <3092> 1,749円 +101 円 (+6.1%) 本日終値
ZOZO<3092>は朝安後プラス転換し3日ぶり反発。22日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について下方修正を発表しており、売上高を1360億円から1255億円(前の期比6.0%増)へ、営業利益を320億円から278億円(同8.4%増)へ、純利益を225億円から180億円(同12.6%増)としたが増収増益は維持しており、また下方修正は織り込み済みとの見方から買われたようだ。上半期までは増収増益基調で推移していたが、第3四半期は消費税増税後の節約志向の高まりによる消費低迷や大型台風の上陸といった天候不順、また記録的な暖冬の影響で高単価の季節性商品の販売が低調に推移した。第4四半期も引き続き暖冬で、冬物商品の販売が低調だったことが要因としている。
■国際石油開発帝石 <1605> 651.2円 +36.9 円 (+6.0%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>が高い。22日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の6月限が前日比2.21ドル高の1バレル=13.78ドルに上昇した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国による追加減産への期待が膨らんだほか、米国とイランの対立が再び激化し中東情勢が緊迫化することを警戒する動きも原油の買い要因に働いた。ただ、原油の先安懸念は依然強く石油関連株は値の荒い展開が続くことが予想されている。
■MDV <3902> 760円 +42 円 (+5.9%) 本日終値
メディカル・データ・ビジョン<3902> が3日ぶり急反発。同社は病院向けにデータネットワーク支援ビジネスなどを展開しているが、22日取引終了後、547万人の健康保険組合のデータを製薬会社やアカデミアなどに提供を始めることを発表、同じ健保にいる限り、病院から診療所などへの診療履歴の追跡が可能となる。これを材料視する形で投資資金を呼び込んだ。
■東レ <3402> 477.5円 +25.3 円 (+5.6%) 本日終値
東レ<3402>が大幅反発。23日付の日本経済新聞朝刊で「東レの2020年3月期の連結営業利益は、前の期比1割減の1280億円程度となったようだ」と報じられた。会社予想の1300億円を下回るものの、市場コンセンサスとほぼ変わらない着地となったもようで、ひとまず買い安心感が広がったようだ。記事によると、新型コロナウイルスの感染拡大で自動車の内装材や衣料品用の人工皮革のほか、航空機向けの炭素繊維の販売が落ち込んだという。
■Genky <9267> 2,402円 +88 円 (+3.8%) 本日終値
Genky DrugStores<9267>が大幅続伸し、約3カ月ぶりに年初来高値を更新した。22日取引終了後、20年6月期第3四半期決算を発表。直近3カ月実績の1~3月期(第3四半期)の連結経常利益が14億2000万円(前年同期比44.9%増)に拡大して着地したことが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う特需が発生したことに加え、生活必需品の値下げ戦略や新規出店効果が寄与し、売上高が298億7200万円(前年同期比22.1%増)と大幅増収を達成した。また、人件費やポイント販促を抑制したことなども増益につながった。第3四半期累計ベース(19年7月~20年3月)の経常利益は前年同期比14.7%減の26億6600万円となった。通期計画の33億円に対する進捗率は80.8%に達しており、業績上振れが視野に入っている。
■西松屋チェーン <7545> 840円 +3 円 (+0.4%) 本日終値
西松屋チェーン<7545>がしっかり。22日の取引終了後、4月度(3月21日~4月20日)の月次売上高速報を発表しており、既存店売上高は前年同月比2.1%増と6カ月連続で前年実績を上回っており、これが好感されているようだ。粉ミルクやベビーフード、紙おむつ、ウエットナップなどの消耗品や、玩具などの売り上げが好調だった。また、ベビー・マタニティの売り上げも伸長した。なお、全店売上高は同1.0%増だった。
■ニトリホールディングス <9843> 16,245円 +40 円 (+0.3%) 本日終値
ニトリホールディングス<9843>はしっかり。22日の取引終了後、4月度(3月21日~4月20日)の国内売上高を発表しており、既存店売上高は前年同月比4.0%減と3カ月ぶりに前年実績を下回ったものの、想定内との見方が強いようだ。ニトリ、デコホームの一部ショッピングセンターや商業施設に出店している店舗が、行政からの要請により休業、または営業時間短縮を行ったことの影響を受けた。また、祝日が前年に比べて1日少なく、日曜が1日多い影響もあった。なお、全店売上高は同1.9%減だった。
■神戸物産 <3038> 5,310円 -270 円 (-4.8%) 本日終値 東証1部 下落率6位
神戸物産<3038>は反落。22日の取引終了後に発表した3月度の単体業績速報が、売上高307億5200万円(前年同月比33.7%増)、営業利益18億8500万円(同40.0%増)となったものの、足もとの販売好調は株価には織り込み済みとの見方から、目先の材料出尽くし感で売られているようだ。3月度は業務スーパーで新規出店5店舗、退店5店舗があったことで店舗数が856店舗となり、前年同月に比べて34店舗増加したことによる新店効果が寄与。商品では「揚げなす乱切り」など冷凍野菜が引き続き堅調だったほか、レトルトカレーやインスタントめんなど保存性が高く手軽に食べられる商品も伸長した。
株探ニュース