明日の株式相場戦略=半導体株の行方に関心、米インテル決算など注目

市況
2020年4月23日 17時26分

23日の東京株式市場は、日経平均株価が後場買われ、前日比291円高の1万9429円と高値引けとなった。NYダウ先物の下げ幅が縮小し、「先物絡みの買いが入ったのではないか」(市場関係者)との見方が出ている。ただ、売買代金は1兆8000億円台と薄商い。ゴールデンウィークが近づいているほか、今週末から決算発表が本格化することもあり、様子見姿勢は強まっている様子だ。

市場の関心を集める原油相場は反発した。WTIの期近物は、荒い値動きとなっているが、夏場以降の期先物は極端な安値とはなっていない。また、足もとでWTIと北海ブレントの価格差が拡大している。WTIは貯蔵施設の問題で極度に売られている面を指摘する声もあり、「原油安を必要以上に不安視する必要はない」(アナリスト)との声も出ている。

当面の相場は、方向性に欠け個別株物色の色彩が強まっている。そんななか、市場の関心が高いのが半導体株だ。22日のNY市場ではテキサス・インスツルメンツ(TI)の決算が好調だったことから、半導体株が買われた。ただ、きょうの東京市場では東京エレクトロン<8035>は安く、SUMCO<3436>は買われるなど高安まちまちだった。「今晩は米国でインテルの決算があり、その内容を確かめたい」(市場関係者)との見方も出ている。また、明日引け後のアドバンテスト<6857>の決算発表も要注目だ。半導体関連株が全体相場を牽引できるかどうかは、今週末にかけてが正念場となりそうだ。

今晩は、米4月製造業・サービス業景況感指数(PMI)の発表がある。市場では大幅な悪化が予想されているが、相場には織り込み済みとの見方もある。ただ、注目度の高い指標であり、その結果はマークしておきたい。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.