本日注目すべき【好決算】銘柄 A&T、中外薬、タダノ (23日大引け後 発表分)

注目
2020年4月24日 7時01分

23日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

A&T <6722> [JQ]  ★1-3月期(1Q)経常は4.1倍増益・上期計画を超過

◆20年12月期第1四半期(1-3月)の経常利益(非連結)は前年同期比4.1倍の5.2億円に急拡大して着地。臨床検査情報システムや検体検査自動化システムを中心に販売が増加したことが寄与。自社製品販売比率が上昇したことも利益を押し上げた。稼働が早まった案件が複数あったほか、販管費の計上が後ずれしたことも収益拡大の要因となった。

上期計画の4.7億円をすでに11.1%も上回っており、業績上振れが期待される。

ウェルス <3772> [東証2]  ★前期経常を20%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の30億円→36億円に20.0%上方修正。増益率が3.1倍→3.8倍に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。不動産金融事業の持ち分法適用関連会社で土地含み益にかかる税効果会計による営業外収入が増加したことが利益上振れの要因となった。

同時に、従来未定としていた期末一括配当は20円(前の期は1→2の株式分割前で40円)実施する方針とした。

エイトレッド <3969>   ★今期経常は11%増で9期連続最高益、4円増配へ

◆20年3月期の経常利益(非連結)は前の期比20.2%増の5.8億円で着地。続く21年3月期も前期比10.5%増の6.5億円に伸び、9期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は働き方改革の進展や新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、テレワークへの移行が加速するなか、大手・中堅企業向けワークフローパッケージ「AgileWorks」や中小企業向けサービス「X-point」クラウド版の導入が伸びる。

併せて、今期の年間配当は前期比4円増の20円に増配する方針とした。

中外薬 <4519>   ★1-3月期(1Q)最終は47%増益で着地

◆20年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益は前年同期比47.1%増の515億円に拡大して着地。国内でがん領域の新製品や主力品の販売が好調だった。海外では血友病治療薬「ヘムライブラ」の通常出荷価格によるロシュ向け輸出を開始したほか、ロイヤルティ収入も大幅に増加した。

COTA <4923>   ★前期経常を一転7%増益・最高益に上方修正

◆20年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の13.9億円→14.9億円に7.3%上方修正。従来の0.7%減益予想から一転して6.5%増益を見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。前期業績の上方修正は1月に続き、2回目。主力品や新製品を中心に利益率の高いトイレタリーの販売が好調だったことが寄与。原価管理の見直しが進んだことも上振れに貢献した。

洋シヤタ <5936>   ★前期経常を51%上方修正、配当も10円増額

◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の8億円→12.1億円に51.3%上方修正。減益率が42.1%減→12.4%減に縮小する見通しとなった。手持ちの大型案件が寄与したほか、採算改善に注力したことも上振れの要因となった。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の18円→28円(前の期は20円)に大幅増額修正した。

タダノ <6395>   ★前期経常を33%上方修正

◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の116億円→154億円に32.8%上方修正。減益率が25.7%減→1.3%減に縮小する見通しとなった。日本向けの建設用クレーン・車両搭載型クレーンと高所作業車が、販売価格の上昇や売上構成の良化で原価率が改善したことが寄与。昨年7月末に買収が完了したDemag事業における、たな卸資産評価損の減少や統合プロジェクト費用の圧縮も利益を押し上げた。

かわでん <6648> [JQ]  ★前期経常を96%上方修正

◆20年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の5.1億円→10億円に96.1%上方修正。減益率が58.7%減→19.0%減に縮小する見通しとなった。首都圏をはじめ大都市の大型再開発案件が順調に進捗し、売上高が計画を上回ったことが寄与。生産の平準化などで外部発注費用を抑制したことも利益を押し上げた。

明星電 <6709> [東証2]  ★前期経常を47%上方修正

◆20年3月期の連結経常利益を従来予想の3.9億円→5.7億円に47.2%上方修正。増益率が36.4%増→2.0倍に拡大する見通しとなった。気象防災事業で更新需要の回復や新規市場の獲得など受注が好調だったことが寄与。工程内の不具合解消などで原価率が改善したことも利益を大きく押し上げた。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.