【↓】日経平均 大引け｜ 反落、様子見気分強く売り優勢の展開 (4月24日)
始値 19331.86
高値 19352.24(09:03)
安値 19175.38(14:09)
大引け 19262.00(前日比 -167.44 、 -0.86％ )
売買高 13億2710万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0733億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
１．日経平均は前日比167円安と反落、上値重く売り優勢の展開に
２．23日のNYダウは上伸も新型コロナ治療薬の臨床試験失敗報道を警戒
３．売買代金は2兆円程度と売買は低調、ＧＷが近づき様子見姿勢も
４．アンジェスや有機薬、武田などバイオ・医薬品関連の一角が買われる
５．原油価格の上昇で石油資源やＪＸＴＧなど石油エネルギー株が値を上げる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比39ドルと続伸した。原油価格の上昇を受け石油エネルギー株が買われたが、新型コロナ治療薬の初期臨床試験が失敗に終わったとの報道を受け、楽観的な見方が後退した。
東京市場では、日経平均株価は反落。様子見気分が強く上値は重い状態だった。
24日の東京市場は、23日の米株式市場で原油価格の上昇が好感されたが、米ギリアド・サイエンシズの新型コロナ治療薬の初期臨床試験が失敗に終わったとの報道を受け楽観的な見方が後退した。これを受け、日経平均は軟調にスタート。全般売り優勢となるなか、後場に入り一時250円超の下落となる場面があった。ただ、引けにかけやや値を戻した。週末要因に加え、来週からはゴールデンウィーク(ＧＷ)が始まることもあり、見送り気分も強かった。
個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>が安く、ソニー<6758>や東京エレクトロン<8035>、トヨタ自動車<7203>といった主力株が値を下げた。アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>も安い。三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>など銀行株も値を下げた。ＪＲ東日本<9020>やＪＲ東海<9022>も軟調。
半面、任天堂<7974>が上昇し、ネットワンシステムズ<7518>が大幅高。アンジェス<4563>が商いを伴い急伸したほか、武田薬品工業<4502>や中外製薬<4519>、有機合成薬品工業<4531>などバイオ・医薬品株が上昇した。原油価格の上昇で国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、ＪＸＴＧホールディングス<5020>など石油エネルギー株が値を上げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はオムロン <6645> 、中外薬 <4519> 、オリンパス <7733> 、武田 <4502> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約41円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、ファナック <6954> 、ＫＤＤＩ <9433> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約102円。
東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)保険業、(3)医薬品、(4)精密機器、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)証券商品先物、(3)電気・ガス業、(4)パルプ・紙、(5)海運業。
■個別材料株
△フロンテオ <2158> [東証Ｍ]
新型コロナ治療薬候補の選定に有効なメカニズム解析に成功。
△シミックＨＤ <2309>
アビガン治験でモニタリング業務提供と製造支援を発表。
△ウェルス <3772> [東証２]
20年3月期最終利益が計画上振れ。
△カナミックＮ <3939>
新型コロナ対策で屋内空間除菌装置の販売開始。
△エイトレッド <3969>
21年3月期は9期連続経常最高益と増配見通し。
△恵和 <4251> [東証２]
医療機関向けフェイスシールド用フィルムの提供を開始。
△有機薬 <4531>
新型コロナ治療で使用される一部医薬品原薬を増産へ。
△かわでん <6648> [ＪＱ]
20年3月期経常利益を大幅上方修正。
△ネットワン <7518>
21年3月期は3％営業増益で3円増配を見込む。
△クボテック <7709>
20年3月期業績は赤字縮小に上振れ。
▼スシローＧＨ <3563>
20年9月期業績予想を未定に修正。
▼小野測器 <6858>
1-3月期(1Q)経常は55％減益で着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)有機薬 <4531> 、(2)クボテック <7709> 、(3)ネットワン <7518> 、(4)フォーカス <4662> 、(5)ＯＢＣ <4733> 、(6)ｅＢＡＳＥ <3835> 、(7)ＳＭＮ <6185> 、(8)エイトレッド <3969> 、(9)Ｇｅｎｋｙ <9267> 、(10)石川製 <6208> 。
値下がり率上位10傑は(1)レッグス <4286> 、(2)明治海 <9115> 、(3)ＦＰＧ <7148> 、(4)日新 <9066> 、(5)三栄建築 <3228> 、(6)アイスタイル <3660> 、(7)永大産業 <7822> 、(8)ＷＳＣＯＰＥ <6619> 、(9)マルマエ <6264> 、(10)ＺＯＺＯ <3092> 。
【大引け】
日経平均は前日比167.44円(0.86％)安の1万9262.00円。ＴＯＰＩＸは前日比4.69(0.33％)安の1421.29。出来高は概算で13億2710万株。東証1部の値上がり銘柄数は887、値下がり銘柄数は1201となった。日経ジャスダック平均は3081.39円(2.42円安)。
［2020年4月24日］
株探ニュース
