話題株ピックアップ【夕刊】(3):環境管理、FVC、オルアバウト

注目
2020年4月27日 15時20分

■環境管理センター <4657>  482円  +80 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値

環境管理センター<4657>がストップ高。24日取引終了後に20年6月期第3四半期累計(19年7月~20年3月)連結業績を発表。売上高が34億6000万円(前年同期比9.4%増)、営業利益は2億8500万円(同11.8%増)に伸びて着地したことが好感された。主力の環境調査部門の受注が2ケタ増加したうえ、受託試験やアスベスト測定を行う応用測定部門、原発事故に起因する放射能を測定する放射能部門も大きく伸びた。第3四半期累計の営業利益は通期計画の1億7000万円を大きく超過しており、業績上振れを期待する買いが向かったようだ。同社は中国持ち分法適用会社が日本向けマスクの輸出を3月から開始したことでも注目を集めている。

■FVC <8462>  695円  +100 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値

フューチャーベンチャーキャピタル<8462>がストップ高。24日付のテレビ東京系報道番組「ワールドビジネスサテライト」で、同社の出資先である医療関連ベンチャー、セルスペクト(岩手県盛岡市)が抗体検査の最前線として紹介されたことが好感されたようだ。セルスペクトでは、新型コロナウイルスへ感染した際に体内で生成される、IgM抗体とIgG抗体を検出するための研究用ELISA(エライザ)キットを開発。海外で一般的に使用されている抗体検査は制度に課題があるとされるが、同社では同キットにより抗体検査全体の精度を引き上げたい考えだという。

■オールアバウト <2454>  563円  +80 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値

オールアバウト<2454>がストップ高。24日取引終了後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の2億2000万円から4億3000万円(前の期比5.4倍)へ大幅上方修正すると発表しており、これを好材料視する買いが入った。マーケティングソリューション部門の受注が想定より伸びたことに加え、新型コロナウイルスの影響による巣ごもり消費の拡大で、サンプリングサイト「サンプル百貨店」が好調だったことも収益を押し上げた。併せて、従来未定としていた期末一括配当は3円(前の期は2円)実施する方針としたことも好感されたようだ。

■フロイント産業 <6312>  574円  +80 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値

フロイント産業<6312>がストップ高。24日の取引終了後に発表した21年2月期連結業績予想で、売上高178億円(前期比6.1%増)、営業利益10億円(同79.1%増)、純利益7億円(同83.5%増)と大幅増益となったことが好感された。主要ユーザーである医薬品業界向けに機械部門、化成品部門ともに営業力の一層の強化を図ることで利益拡大を狙うという。なお、20年2月期決算は売上高167億7200万円(前の期比8.9%減)、営業利益5億5800万円(同54.3%減)、純利益3億8100万円(同54.8%減)だった。

■日本興業 <5279>  733円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値

日本興業<5279>はストップ高。前週末24日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が125億円から126億円(前の期比5.1%増)へ、営業利益が4億2000万円から5億2700万円(同2.2倍)へ、純利益が2億2000万円から2億7000万円(同2.2倍)へ上振れて着地したようだと発表した。売り上げがほぼ計画通りで進捗したことに加えて、高付加価値製品の拡販を進めたことが利益を押し上げた。

■PSS <7707>  754円  +100 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値

プレシジョン・システム・サイエンス<7707>がストップ高。バイオ関連機器を手掛け、遺伝子解析や免疫測定分野での実績が高く、主力のDNA抽出装置の拡販強化を進めている。新型コロナウイルス向けでは遺伝子検査装置などへの需要が期待される状況にあったが、フランスのエリテック社と共同開発した全自動PCR検査システムがフランスの医療現場で既に利用されており、前週末24日に同社はフランス大使から礼状を受け取ったことを発表、これが株価を強く刺激する格好となっている。

■ツナグGHD <6551>  426円  +52 円 (+13.9%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位

ツナググループ・ホールディングス<6551>が後場に入って急伸。同社はきょう、子会社のasegoniaが完全オンラインで実施できる外国人求職者向けの採用イベント「オンラインW.I.N.」サービスを全職種対象に提供を開始すると発表しており、これが株価を刺激したようだ。asegoniaはこれまで、外国人求職者向けイベント「W.I.N.(Work In Nippon)」をリアルな場で実施していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、求職者と企業の人事担当者の安全性を担保しつつ、オンラインで募集から採用までを完結できる体制を整備。「オンラインW.I.N.」では、外国人求職者の集客、スクリーニングをはじめ、当日の受付、求職者の本人確認、会社説明会の通訳、面接のサポート、合格者へのオリエンテーションの案内に至るまでをasegoniaのスタッフが代行する。

■アズジェント <4288>  1,361円  +152 円 (+12.6%)  本日終値

アズジェント<4288>が急反発。午前9時ごろ、提供する3種4サービスが、経済産業省の定める「情報セキュリティサービス基準」に適合したサービスとして適合登録されたと発表しており、これが好感された。今回、同社のサービスが登録された「情報セキュリティサービス基準適合サービスリスト」は、経済産業省が策定した「情報セキュリティサービス基準」の基準に準拠していることを審査登録機関である日本セキュリティ監査協会(JASA)が審査し、適合していると判断したもの。同社の情報セキュリティ監査サービス「情報セキュリティ監査」、脆弱性診断サービス「プラットフォーム診断」及び「Webアプリケーション診断」、セキュリティ監視運用サービス「マネージドセキュリティサービス」の4サービスが掲載されるという。

■TDSE <7046>  2,660円  +296 円 (+12.5%)  本日終値

テクノスデータサイエンス・エンジニアリング<7046>が後場急伸。正午ごろ、対話型人工知能(AI)プラットフォーム「Cognigy」を活用した医療機関向けオンライン問診用ボットの提供を開始すると発表しており、これが好感された。「Cognigy」は、高度な自然言語処理と強力なプロセス自動化機能を融合し、AIチャットボットを構築、運用、管理するプラットフォーム。問診票のデジタル化を進めることで、医療従事者はデータ入力する作業がなくなるほか、患者の対応のスピードアップや抜け漏れがなくなるなどの効果が期待できる。また、「Cognigy」の持つAI機能を活用することでAIチャットボットが問診の問いかけを自動的に行うことが可能となるとしている。

■都築電気 <8157>  1,316円  +127 円 (+10.7%)  本日終値

都築電気<8157>が急伸。前週末24日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、売上高が1230億円から1252億円(前の期比5.3%増)へ、営業利益が41億円から44億円(同32.6%増)へ、純利益が26億円から31億円(同40.1%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。情報ネットワークソリューションサービスで、マイクロソフト製品のサポート終了に伴うサーバやパソコンの更新需要が大幅に伸長したことに加え、大規模ITインフラ構築商談が引き続き活発に推移したことが牽引した。また、サービスビジネスが堅調に推移したことや販管費を抑制したことも寄与した。

●ストップ高銘柄

カーチスHD <7602>  328円  +80 円 (+32.3%) ストップ高   本日終値

有機合成薬品工業 <4531>  457円  +80 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値

WTガソリン <1691>  1,362円  +237 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値

ベガコーポレーション <3542>  888円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値

ワイヤレスゲート <9419>  529円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値

など、15銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.