日ガスが続急伸、LPガス原料安で21年3月期は4期ぶり経常最高益と30円増配見通し
日本瓦斯<8174>が続急伸している。株価は一時前日比12.9%高の3995円まで上昇し、約1カ月半ぶりの高値をつけた。4月30日取引終了後、21年3月期の連結経常利益が前期比14.2%増の122億円に伸び、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しになったと発表しており、これを好材料視する買いが向かった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響について、業務用や産業用では需要減少を見込むものの、主力の家庭用ガス販売量への影響は限定的であると想定。利益面ではLPガス原料価格の低下が大きな追い風となる見込みだ。併せて、今期の年間配当は前期比30円増の100円にする方針とした。また、足もとの経済混迷状況に見通しがつき次第、自社株買いなどの追加還元を検討するとしており、株主還元姿勢も評価材料となっている。なお、同時に発表した20年3月期の経常利益は前の期比44.8%増の106億8200万円だった。