ステップ---2Q増収増益、生徒数が堅調に推移
ステップ<9795>は28日、2020年9月期第2四半期(19年10月-20年3月)決算を発表した。売上高が前年同期比0.5%増の57.22億円、営業利益が同5.2%増の12.58億円、経常利益が同5.2%増の12.90億円、四半期純利益が同4.9%増の8.83億円となった。
当第2四半期累計期間における生徒数は、小中学生部門、高校生部門ともに堅調に推移し、トータルの期中平均は前年同期比4.1%増となった。
小中学生部門は、公立高校の入試内容および結果分析をもとに、考える力と視野の広い学力が求められている神奈川県上位校特有の特色検査を、上位学年において「6科目め」の指導教科として重視し対策に取り組んでいる。また、「横浜プロジェクト」(横浜市内の公立トップ校合格実績において同社の合格者数をナンバー1にするプロジェクト)を再び達成するとともに、「翠嵐プロジェクト」(横浜・川崎方面で影響力の強い名門進学校である横浜翠嵐高校の同社の合格者数をナンバー1にするプロジェクト)も引き続き全塾中のトップとなり、2つの大きな目標を2年連続で達成した。これにより同社は横浜市内においても学習塾トップブランドとしての基盤を飛躍的に強化しつつある。
高校生部門は、県内有数の現役高校生対象ライブ塾として、着実に実績を積み上げている。新年度より新制度入試が始まることから、浪人を避けるために志望校を下げる傾向が全国的に見られた今春の大学入試において、国公立大学の合格者総数を昨春の168名から196名に増やし、私立大学も早慶上智が256名、いわゆる理大MARCH(東京理科大、明治、青山、立教、中央、法政)の合格者数が1,148名と昨年に続き最高記録を更新している。
学童部門は、STEPキッズ湘南教室が順調に成長し、高校受験ステップ藤沢駅南口スクール校舎内に拡張移転したが、前年度にはその移転費用も含めて通期で黒字化している。2020年3月には2スクールを開校し、STEPキッズのネットワーク化がスタートした。
なお、当年度中の新規開校は、小中学生部門の2スクールと学童部門の2教室の計4ヵ所である。
以上のように当第2四半期累計期間の同社事業は2020年2月末までは順調に進んでいたが、3月以降は新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けている。当期中に関しては、小中学生部門および高校生部門の全校舎を3月2日から14日まで休講とし、その間の授業料について、90%に当たる総額2.8億円を返金した。また、緊急事態宣言発令を機に、小中学生部門、高校生部門ともに双方向のライブ授業からオンライン授業に全面移行し、現在に至っている。今後の状況の変化には、リスク管理に努めつつ柔軟に対応するとしている。
2020年9月期通期の業績予想については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により今後の業績を見通すことが困難な状況のため未定とし、業績予想が可能となった時点で速やかに公表するとしている。
《SF》