話題株ピックアップ【夕刊】(2):デジアーツ、スクエニHD、タカラバイオ

注目
2020年5月12日 15時19分

■デジタルアーツ <2326>  7,900円  +470 円 (+6.3%)  本日終値

デジタルアーツ<2326>が続伸。決算発表でストップ高と急伸した前日に続き、この日も株価は値を上げた。岩井コスモ証券は11日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに目標株価を6000円から9000円に引き上げた。8日取引終了後に発表した21年3月期の連結業績予想は経常利益が前期比52.6%増の35億5500万円と2期ぶりに過去最高益を更新する見通みであることが評価された。新型コロナウイルスの感染拡大で企業がテレワークを拡大していることや、児童生徒1人1台の学習用端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する「GIGAスクール構想」が前倒しで進められていること、それにオンライン学習の利用増などにより、同社の情報セキュリティー製品の需要拡大が見込める。同証券では22年3月期の同利益は43億円と連続増益を予想している。

■カチタス <8919>  2,245円  +119 円 (+5.6%)  本日終値

11日に決算を発表。「今期経常は微増で6期連続最高益更新へ」が好感された。

カチタス <8919> が5月11日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比13.2%増の98.9億円になり、21年3月期は前期比0.0%増の98.9億円とほぼ横ばいを見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、増益になる。

⇒⇒カチタスの詳しい業績推移表を見る

■スクエニHD <9684>  4,835円  +160 円 (+3.4%)  本日終値

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は5日続伸。11日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績予想について、営業利益を240億円から327億円(前の期比32.7%増)へ、純利益を168億円から213億円(同9.9%増)へ上方修正したことが好感された。また、従来33円を予定していた期末配当について、11円増の44円として通期54円とし、前の期実績に対しても7円の増配となる予定だ。HDゲームにおいて、大型タイトルである「ファイナルファンタジー7リメイク」の発売時期を21年3月期に延期したことで売上高は2700億円から2605億円(同4.0%減)へ下方修正した。ただ利益面では、コンテンツ制作勘定に係る評価減を計上した一方、オンラインRPG「ファイナルファンタジー14」の拡張パッケージ販売と課金会員者数が伸長したことや「ドラゴンクエストウォーク」が好調に推移したことが貢献した。また、マンガアプリ「マンガUP!」や電子書籍なども販売を伸ばした。

■チームスピリット <4397>  2,518円  +72 円 (+2.9%)  本日終値

チームスピリット<4397>が反発。この日午後、同社の働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」について、資生堂<4911>が国内での採用を決定したと発表しており、これが好感された。同サービスは勤怠管理、就業管理、工数管理、経費精算、電子稟議、社内SNS、カレンダーなど、社員が毎日使う社内業務を一元化したクラウドサービス。資生堂では今後、2020年度の国内工場を皮切りに21年度には国内グループ会社に拡大し、社員1万人以上に順次「TeamSpirit」を展開する計画という。

■弁護士ドットコム <6027>  6,700円  +170 円 (+2.6%) 一時ストップ高   本日終値

弁護士ドットコム<6027>が急反発し年初来高値を更新。11日の取引終了後、Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」に、契約書データを自動で読み取り管理できる新機能「クラウドサインAI」を今夏にも提供開始すると発表しており、これが好感された。同機能はSansan<4443>が提供する契約書データ化ソリューション「Contract One(コントラクト ワン)」の契約書データ化技術を活用。クラウドサインによる契約締結後、契約締結先の企業名・契約開始日・終了日・取引金額・自動更新の有無など8項目にわたる契約情報を自動で判別し、その情報がクラウドサイン上に記入・表示されるほか、紙で締結した書類も、スキャンしたPDFファイルをクラウドサイン上にアップロードすることで、同様に自動で情報記入され、AIによる契約管理業務の自動化が実現するという。同時に発表した20年3月期単独決算は、売上高41億3200万円(前の期比31.9%増)、営業利益3億9200万円(同23.0%減)、純利益2億6000万円(同21.9%減)だった。また21年3月期業績予想は、市場環境の急速な変化に対応した機動的な投資判断が必要との観点から、売上高予想のみ開示し52億円(前期比25.8%増)とした。

■タカラバイオ <4974>  2,511円  +17 円 (+0.7%)  本日終値

タカラバイオ<4974>が続伸。11日の取引終了後、開発中の腫瘍溶解性ウイルスC-REVに関して、中国タスリー・バイオファーマシューティカルズ社(上海市)と中国における独占的開発・製造・販売を許諾するライセンス契約を締結したと発表しており、これが好感された。今回の提携は、同薬の開発加速が狙い。契約に伴い、同社はタスリー社から契約一時金、契約維持金及び開発の進捗に応じたマイルストーン達成金を受け取ることになり、合計金額は30億円以上となる可能性があるという。更に上市後は売上高に応じたロイヤルティーなどを受け取るとしている。

■INV <8963>  23,900円  -7,000 円 (-22.7%) ストップ安   本日終値

11日に業績修正を発表。「非開示だった今期経常は98%減益、未定だった分配金を30円に修正」が嫌気された。

インヴィンシブル投資法人 <8963> [東証R] が5月11日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。非開示だった20年6月期の業績予想は経常利益が前期比98.4%減の1.8億円に落ち込む見通しと発表した。

⇒⇒INVの詳しい業績推移表を見る

■アンジェス <4563>  1,348円  -151 円 (-10.1%)  本日終値

11日に発表した「東証が信用規制」が売り材料。

東証と日証金が12日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。

■三越伊勢丹 <3099>  630円  -60 円 (-8.7%)  本日終値  東証1部 下落率4位

11日に決算を発表。「前期経常は38%減益で着地・1-3月期(4Q)経常は赤字転落、今期業績は非開示」が嫌気された。

三越伊勢丹ホールディングス <3099> が5月11日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比38.2%減の197億円に落ち込んだ。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

⇒⇒三越伊勢丹の詳しい業績推移表を見る

■千葉銀行 <8331>  462円  -31 円 (-6.3%)  本日終値

11日に決算を発表。「今期経常は4%減益へ」が嫌気された。

千葉銀行 <8331> が5月11日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比0.2%増の726億円になったが、21年3月期は前期比4.3%減の695億円に減る見通しとなった。

⇒⇒千葉銀行の詳しい業績推移表を見る

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