話題株ピックアップ【夕刊】(3):日野自、夢真HD、三菱UFJ

注目
2020年5月12日 15時23分

■矢作建設工業 <1870>  760円  -45 円 (-5.6%)  本日終値

11日に決算を発表。「今期経常は11%減益、前期配当を2円増額・今期も34円継続へ」が嫌気された。

矢作建設工業 <1870> が5月11日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比1.1%増の78.2億円になったが、21年3月期は前期比10.6%減の70億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を32円→34円(前の期は28円)に増額し、今期も34円を継続する方針とした。

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■日野自動車 <7205>  646円  -37 円 (-5.4%)  本日終値

11日に決算を発表。「前期経常は41%減益で下振れ着地・1-3月期(4Q)経常は79%減益、今期業績は非開示」が嫌気された。

日野自動車 <7205> が5月11日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比40.9%減の495億円に落ち込み、従来予想の610億円を下回って着地。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

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■日本カーボン <5302>  3,260円  -150 円 (-4.4%)  本日終値

日本カーボン<5302>が大幅反落。11日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を434億円から317億円(前期比29.4%減)へ、営業利益を100億円から46億円(同69.0%減)へ、純利益を64億円から28億円(同71.1%減)へ下方修正したことが嫌気された。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴う世界経済の減速が顕著であるほか、在庫調整の長期化による需要の減退もあり、大幅な販売数量の減少が見込まれることが要因としており、足もとの経済環境が今年中は続くとみているという。なお、同時に発表した第1四半期(1~3月)決算は、売上高62億4900万円(前年同期比48.4%減)、営業利益11億2000万円(同78.0%減)、純利益4億8500万円(同85.1%減)だった。

■夢真ホールディングス <2362>  668円  -25 円 (-3.6%)  本日終値

夢真ホールディングス<2362>が安い。11日の取引終了後、20年9月期の連結業績予想について、売上高を630億円から580億~600億円へ、営業利益を80億円から58億~66億円へ下方修正したことが嫌気された。なお、20年9月期通期決算からIFRSを任意適用するため、前期との比較の記載はない。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、同社では在籍している技術者の雇用維持を優先すると同時に需要環境とのバランスを取るために成長ドライバーである採用活動を一時的に中断しており、計画より技術者数の伸びが低下する見込みであることが要因としている。同時に発表した第2四半期累計(19年10月~20年3月)決算は、売上高302億6400万円(前年同期比23.5%増)、営業利益33億7800万円(同27.8%増)、純利益16億2100万円(同5.6%減)だった。また、19年9月末をもって株主優待制度を廃止するとあわせて発表しており、これも嫌気されたようだ。

■日本KFC <9873>  2,673円  -92 円 (-3.3%)  本日終値

日本KFCホールディングス<9873>が反落。11日の取引終了後、集計中の20年3月期連結業績について、最終利益が34億円から15億3300万円(前期比25.4%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。持ち分法適用関連会社において、新型コロナウイルス感染症の拡大による消費動向の変化や、これに起因した売上高の減少などにより収益性が低下し、株式の実質価額が著しく下落したため、持ち分法による投資損失19億3500万円を営業外費用として計上したことが要因という。なお、売上高は800億円の従来予想に対して796億3400万円(同7.1%増)とやや未達となったが、営業利益は原価率の改善や経費の最適化促進などの効果で46億円から47億8500万円(同2.2倍)へ上振れた。

■三菱UFJ <8306>  417円  -6.8 円 (-1.6%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが売りに押される展開となった。前日の米国株市場では新型コロナウイルス感染第2波を警戒する動きを背景に、国内景気の先行き不透明感が再び意識されゴールドマン・サックスやJPモルガン、シティグループなど大手金融株が総じて売られる展開となった。東京市場でもこの流れに追随する展開でメガバンクは買い手控えムードが強い。各社いずれも今週末15日に決算発表を控え、この結果を見極めたいとの思惑も上値を押さえる要因となっている。

■松尾電機 <6969>  313円  +80 円 (+34.3%) ストップ高   本日終値

11日に業績修正を発表。「前期経常を2.1倍上方修正」が好感された。

松尾電機 <6969> [東証2] が5月11日大引け後(16:00)に業績修正を発表。20年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の1000万円→2100万円(前の期は5300万円)に2.1倍上方修正し、減益率が81.1%減→60.4%減に縮小する見通しとなった。ただ、通期の最終損益は従来予想の1億2000万円の赤字→1億9300万円の赤字(前の期は6億4700万円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。

⇒⇒松尾電機の詳しい業績推移表を見る

■GMOアドパートナーズ <4784>  419円  +80 円 (+23.6%) ストップ高   本日終値

インターネット広告を展開するGMOアドパートナーズ<4784>がストップ高に買われた。11日取引終了後に発表した20年12月期第1四半期(1~3月)の連結経常利益は前年同期比2.8倍の3億5274万円に急拡大して着地。第1四半期業績だけで通期計画の3億2000万円をすでに上回っており、これを好感する買いが向かった。主力とするエージェンシー事業で大手顧客向けの一部好調業種の需要を取り込んだことに加え、投資有価証券評価益が急増したことも利益を大きく押し上げた。なお、通期業績予想は新型コロナウイルスの影響が見通し不透明のため、現時点では据え置くとしている。

■タツモ <6266>  1,490円  +242 円 (+19.4%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

タツモ<6266>は大きく買い先行でスタート。株価は前日比22.2%高の1525円まで上値を伸ばした。11日取引終了後に発表した20年12月期第1四半期(1~3月)の連結経常利益は前年同期比99%増の8億1000万円に拡大して着地。上期計画の7億1000万円を大きく上回っており、業績上振れを期待する買いなどが向かった。サーバーや5G(第5世代移動通信システム)向け電子部品の需要拡大を見込んだ設備投資が堅調に推移するなか、主力のプロセス機器事業で台湾の後工程向け半導体製造装置を納品したほか、国内メーカー向け洗浄装置の引き渡しが早期に完了したことが収益を押し上げた。

■グリムス <3150>  2,554円  +409 円 (+19.1%)  本日終値

グリムス<3150>が急騰。同社は中小製造業向けを中心に電子式開閉器などを販売し、電気料金の削減などを提案する電力コンサルティング業務を展開している。また、電力小売り事業も行っており、同部門が収益を押し上げている。11日取引終了後に発表した20年3月期決算は営業利益が前の期比50%増の21億600万円と大幅な伸びを示し過去最高利益を大幅更新した。21年3月期第1四半期については営業利益段階で前年同期比59%増の8億9400万円を予想している。これを好感する買いを呼び込んだ。

■エフオン <9514>  639円  +100 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値

エフオン<9514>はストップ高。同社は11日取引終了後に、20年6月期第3四半期累計(19年7月~20年3月)の連結決算を発表。営業利益は23億800万円(前年同期比9.3%増)となり、通期計画28億円に対する進捗率は82.4%となった。売上高は90億3200万円(同8.3%増)で着地。既存の木質バイオマス発電所であるエフオン白河やエフオン日田、エフオン豊後大野が高稼働率を維持したほか、新設のエフオン壬生発電所がほぼ3カ月フル稼働したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

●ストップ高銘柄

WTエナジー <1685>  328円  +80 円 (+32.3%) ストップ高   本日終値

アスモ <2654>  514円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値

博展 <2173>  518円  +80 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値

ヒップ <2136>  651円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値

など、12銘柄

●ストップ安銘柄

広栄化学工業 <4367>  3,580円  -700 円 (-16.4%) ストップ安   本日終値

テラ <2191>  537円  -100 円 (-15.7%) ストップ安   本日終値

など、3銘柄

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