この記事はプレミアム会員限定です

【需給で読み解く株式市場】 ─裁定残は相場を語るのか

特集
2020年5月20日 10時00分

「裁定残は相場を語るのか」

text.若桑カズヲ

●異常に積み上がる売り残

5月13日に東証から発表されたプログラム売買の状況によると、裁定取引に係る現物ポジション(5月8日現在)は当限で買い残が3824億円、売り残が2兆1694億円であった。以前は売り残はほとんどなく、買い残が多いのが当たり前であったが、最近は買い残が減り、売り残が買い残を上回って増加している(図表1)。これは一体どういう訳なのだろうか。

【タイトル】

ご承知の通り、裁定取引は現物価格と先物価格との間に生じる価格差(=先物価格-現物価格)が、理論的な価格差(理論値)から乖離することによって取引機会が生じる。価格差が理論値より大きくなれば、割高な先物を売って割安な現物を買い、買い残が増えて売り残が減る。理論値より小さくなれば、あるいはマイナスになれば、割安な先物を買って、割高な現物を売り、買い残が減って売り残が増えるのである。

足もと買い残が減少して、売り残が増えるということは、価格差が理論値より小さくなる、あるいはマイナスになることが多いのだろう。そうした状況は先物価格が安くなる時、あるいは現物価格が高くなる時であるが、それらは如何なる理由で起こるであろうか。

こちらは株探プレミアム限定記事です。プレミアムプランをご契約して読むことができます。
株探プレミアムに申し込む (初回無料体験付き) プレミアム会員の方はこちらからログイン
プレミアム会員になると...
株価情報をリアルタイムで提供
企業業績の表示期数を拡大
限定コラムが読み放題

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.