【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、米株安もリスク選好の買い継続 (5月20日)

市況
2020年5月20日 16時21分

日経平均株価

始値  20454.49

高値  20684.46(13:24)

安値  20454.03(09:00)

大引け 20595.15(前日比 +161.70 、 +0.79% )

売買高  12億1446万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆1730億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は4日続伸、米株安もリスク選好の流れ変わらず

2.米中対立も、貿易交渉第1段階合意の破棄ないと伝わり安心感

3.国内企業の決算発表一巡で経済活動再開への期待強まる流れに

4.パウエルFRB議長などによる経済対策に前向きな発言も好感

5.業種別では非鉄株の上げが目立つ一方、銀行株が軟調な動きに

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比390ドル安と4日ぶりに反落した。前日急伸した反動や新型コロナウイルスのワクチンに対して懐疑的な見方が浮上したことも嫌気された。

東京市場では、前日の米株安にもかかわらず買いの勢いが勝り、日経平均株価は上値指向を継続。大引けは伸び悩んだものの2万0600円近辺まで上昇した。

20日の東京市場は、引き続きリスクを取る動きが優勢で目先筋の利益確定売りを吸収した。前日の米国株市場では米製薬ベンチャーによる新型コロナウイルスのワクチン開発に対する懐疑的な見方などが重しとなり、NYダウをはじめ主要株指数が下落したが、日経平均は小幅高でスタートした後、漸次水準を切り上げる強調展開となった。米中対立の先鋭化を嫌気するムードも貿易交渉第1段階の合意を破棄しない姿勢が伝わったことで懸念が後退した。国内企業の決算発表が一巡し、経済活動の再開に対する期待が改めて全体相場を押し上げている。前日のパウエルFRB議長の経済対策に前向きな議会証言なども好感された。業種別には非鉄株の上げが目立つ一方、銀行株が軟調だった。東証1部の売買代金は前日を下回ったが、2兆円台はキープしている。

個別では、任天堂<7974>が堅調、ファーストリテイリング<9983>も上昇。ソニーフィナンシャルホールディングス<8729>が値を飛ばした。キーエンス<6861>、SMC<6273>が値を上げ、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体関連も強い。オリエンタルランド<4661>も上値追い。東京計器<7721>がストップ高に買われ、UACJ<5741>も値を飛ばした。ウシオ電機<6925>、古河電気工業<5801>なども商い活況のなか大幅高となった。

半面、ソニー<6758>が下落、富士フイルムホールディングス<4901>も軟調。東京海上ホールディングス<8766>も下値を試した。日本エアーテック<6291>が急落したほか、シャープ<6753>も大幅安。双信電機<6938>が利食われ、コロプラ<3668>も安い。アイフル<8515>も値を下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、中外薬 <4519> 、東エレク <8035> 、エムスリー <2413> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約97円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、ソニー <6758> 、富士フイルム <4901> 、京セラ <6971> 、アサヒ <2502> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約25円。

東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)石油石炭製品、(3)建設業、(4)空運業、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)銀行業、(2)パルプ・紙、(3)輸送用機器、(4)保険業、(5)食料品。

■個別材料株

△テクノマセマ <3787> [東証2]

独自アルゴリズムのコンパクトな独自ロスレスIPを製品化。

△マネフォ <3994> [東証M]

SMBC日興証券が目標株価6600円に引き上げ。

△日曹達 <4041>

20年3月期経常は16%増益で計画上振れ着地。

△古河電 <5801>

20年3月期業績は生産性向上で予想上回り着地。

△岩崎電 <6924>

空気循環式紫外線清浄機を発売へ。

△ウシオ電 <6925>

テレビ朝日系「モーニングショー」で「Care222」が紹介。

△日本アビオ <6946> [東証2]

「都内の学校にサーモグラフィー配備」との報道。

△東京計器 <7721>

前期経常が上振れ着地・今期は2%増益へ。

△ソニーFH <8729>

ソニー <6758> が買収を正式発表でTOB価格にサヤ寄せ。

△マキヤ <9890> [JQ]

非開示だった21年3月期経常は35%増益見通し。

▼SREHD <2980> [東証M]

今期経常は12%減益へ。

▼シャープ <6753>

20年3月期の減配を嫌気。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)東京計器 <7721> 、(2)UACJ <5741> 、(3)ウシオ電 <6925> 、(4)古河電 <5801> 、(5)スタティアH <3393> 、(6)GMOクラウ <3788> 、(7)フィールズ <2767> 、(8)チェンジ <3962> 、(9)宮越HD <6620> 、(10)イチケン <1847>

値下がり率上位10傑は(1)エアーテック <6291> 、(2)林兼 <2286> 、(3)三谷産業 <8285> 、(4)シャープ <6753> 、(5)双信電機 <6938> 、(6)中山福 <7442> 、(7)コロプラ <3668> 、(8)生化学 <4548> 、(9)アゴーラHG <9704> 、(10)アイフル <8515>

【大引け】

日経平均は前日比161.70円(0.79%)高の2万0595.15円。TOPIXは前日比8.64(0.58%)高の1494.69。出来高は概算で12億1446万株。東証1部の値上がり銘柄数は1395、値下がり銘柄数は682となった。日経ジャスダック平均は3299.54円(26.33円高)。

[2020年5月20日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.