【↓】日経平均 大引け| 5日ぶり反落、米中対立への警戒感で利益確定売り優勢 (5月21日)
始値 20692.59
高値 20734.91(09:04)
安値 20503.87(13:08)
大引け 20552.31(前日比 -42.84 、 -0.21% )
売買高 11億4829万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9230億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は5日ぶり反落、朝高もその後は値を消す展開に
2.米国株大幅高も、前日までの4日続伸の反動が出て利食い優勢
3.米中対立への警戒感から米株先物が軟調となり市場心理冷やす
4.値上がり数、値下がり数ともに1000を超え拮抗した状態に
5.市場エネルギーは減少傾向で全体売買代金は2兆円台を下回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比369ドル高と反発した。経済活動再開や米連邦準備理事会(FRB)による追加刺激策への期待が膨らみ買いが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価が朝方高く始まったものの、その後は上値の重い展開となり、前場後半を境に値を消す展開。結局、マイナス圏で引けた。
21日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合指数などが大きく上昇したのを受け、主力株はじめ幅広く買いが入ったが、前日までの4営業日で日経平均は700円近く上昇していたこともあって、買い一巡後は利益確定の売り圧力に押された。アジア株市場はまちまちの動きだったが、米株価指数先物が軟調な動きをみせていたこともあって、目先利益を確定しようとする動きが優勢となった。経済活動再開に向けた動きを好感するムードがある一方、米中対立が先鋭化していることへの懸念が引き続き相場の重荷となっている。ただ、下値では押し目買いの動きが出て下げ幅は限定的だった。東証1部の値上がり銘柄数、値下がり銘柄数いずれも1000を上回っておりほぼ拮抗している。市場エネルギーは低調で全体売買代金は2兆円を下回った。
個別では、任天堂<7974>が上昇、ソニー<6758>、富士フイルムホールディングス<4901>などがしっかりだったほか、神戸物産<3038>も買いが優勢だった。SOMPOホールディングス<8630>が値を飛ばし、スシローグローバルホールディングス<3563>も上値を追った。アイロムグループ<2372>がストップ高となり、太平洋セメント<5233>、日本信号<6741>なども値を飛ばした。ケイアイスター不動産<3465>、フィールズ<2767>、メンバーズ<2130>も大幅高。
半面、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、キーエンス<6861>が値を下げ、東京エレクトロン<8035>も軟調。エムスリー<2413>も下値を試す展開となった。NTTドコモ<9437>が下落、花王<4452>も安い。船井総研ホールディングス<9757>が急落、丸大食品<2288>、双信電機<6938>も売られた。NISSHA<7915>、グレイステクノロジー<6541>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、第一三共 <4568> 、ファミマ <8028> 、TDK <6762> 、NTTデータ <9613> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約33円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、SBG <9984> 、エムスリー <2413> 、東エレク <8035> 、花王 <4452> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約56円。
東証33業種のうち上昇は16業種。上昇率の上位5業種は(1)ガラス土石製品、(2)鉱業、(3)海運業、(4)石油石炭製品、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)陸運業、(2)ゴム製品、(3)水産・農林業、(4)建設業、(5)情報・通信業。
■個別材料株
△省電舎HD <1711> [東証2]
特設注意市場銘柄及び監理銘柄の指定解除。
△フロンテオ <2158> [東証M]
21年3月期は損益急改善見込み。
△アイロムG <2372>
子会社の新型コロナワクチン開発がAMED公募事業に採択。
△ケア21 <2373> [JQ]
上期経常を一転55%増益に上方修正・最高益更新へ。
△ホットリンク <3680> [東証M]
「タレント在宅動画制作パッケージ」の提供開始。
△ラクス <3923> [東証M]
4月度全社売上高が36%増。
△太平洋セメ <5233>
300万株を上限とする自社株買いを実施。
△前田製作 <6281> [JQ]
20年3月期営業益10%増で上振れ着地。
△大日光 <6635> [JQ]
「部品製造受託のNCネットを子会社化」との報道。
△多摩川HD <6838> [JQ]
20年3月期経常は最高益更新で今期も成長継続へ。
▼Tワークス <3997> [JQ]
1-3月期(1Q)経常は赤字転落で着地。
▼船井総研HD <9757>
上期経常を一転25%減益に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)レナウン <3606> 、(2)アイロムG <2372> 、(3)太平洋セメ <5233> 、(4)ケイアイ不 <3465> 、(5)信号 <6741> 、(6)PCIHD <3918> 、(7)フィールズ <2767> 、(8)サイバーリン <3683> 、(9)沢藤電 <6901> 、(10)セントケア <2374> 。
値下がり率上位10傑は(1)船井総研HD <9757> 、(2)丸大食 <2288> 、(3)双信電機 <6938> 、(4)アトラエ <6194> 、(5)宮越HD <6620> 、(6)山田コンサル <4792> 、(7)チャームケア <6062> 、(8)イー・ギャラ <8771> 、(9)日新製糖 <2117> 、(10)NISSHA <7915> 。
【大引け】
日経平均は前日比42.84円(0.21%)安の2万0552.31円。TOPIXは前日比3.48(0.23%)安の1491.21。出来高は概算で11億4829万株。東証1部の値上がり銘柄数は1005、値下がり銘柄数は1058となった。日経ジャスダック平均は3316.62円(17.08円高)。
[2020年5月21日]
株探ニュース