日ケミコンがS高、21年3月期営業利益の急回復を見込む
日本ケミコン<6997>は急伸しストップ高の1523円に買われている。25日の取引終了後に発表した21年3月期連結業績予想で、営業利益29億円(前期は28億9100万円の赤字)、純利益14億円(同59億2600万円の赤字)と急回復を見込んでいることが好感されている。
自動車産業の電装化・電子化が進展するなか、主力製品のアルミ電解コンデンサの需要増加が中長期的に見込まれるものの、短期的な受注回復見通しが不透明であることから売上高は1135億円(前期比1.0%減)を見込む。ただ、新生産システムの構築や国内のアルミ電解コンデンサの生産拠点を一元管理することで生産性の向上を図るとともに、間接部門の共通化による原価低減を図り黒字転換を目指す。なお、同時に発表した20年3月期決算は、売上高1145億9900万円(前の期比18.7%減)、営業損益28億9100万円の赤字(前の期は51億3700万円の黒字)、当期損益59億2600万円の赤字(同9億1700万円の黒字)だった。