話題株ピックアップ【夕刊】(2):ベネッセHD、フジクラ、出前館

注目
2020年5月26日 15時20分

■ベネッセHD <9783>  2,886円  -344 円 (-10.7%)  本日終値  東証1部 下落率2位

25日に決算を発表。「前期経常は38%増益で着地・1-3月期(4Q)経常は赤字拡大、今期業績は非開示」が嫌気された。

ベネッセホールディングス <9783> が5月25日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比37.9%増の167億円に拡大し、3期連続増収、3期連続増益となった。なお、21年3月期の業績見通しについては配当(50円)以外は開示しなかった。

⇒⇒ベネッセHDの詳しい業績推移表を見る

■フジクラ <5803>  304円  -18 円 (-5.6%)  本日終値  東証1部 下落率10位

25日に業績修正を発表。「前期経常を86%下方修正、配当も2.5円減額」が嫌気された。

フジクラ <5803> が5月25日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の70億円→10億円(前の期は210億円)に85.7%下方修正し、減益率が66.7%減→95.2%減に拡大する見通しとなった。

⇒⇒フジクラの詳しい業績推移表を見る

■出前館 <2484>  1,405円  -10 円 (-0.7%)  本日終値

出前館<2484>が反落。政府が25日、緊急事態宣言を全面解除したことを受け、外食産業には需要回復への期待が高まったが、その一方で出前需要は減少するとの懸念から、同社やライドオンエクスプレスホールディングス<6082>が売られたようだ。

■ジェイリース <7187>  332円  +80 円 (+31.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

ジェイリース<7187>がストップ高。家賃の債務保証ビジネスを展開しているが、大都市圏中心に営業エリアを拡大し業績は回復色が顕著だ。25日取引終了後、中国最大規模の決済サービスプラットフォーマーであるラカラの日本法人(ラカラジャパン)と訪日中国人に対する国内不動産賃貸借サービスの提供で業務提携したことを発表、これに伴う業容拡大効果に期待した買いを呼び込んでいる。

■ヤマックス <5285>  2,022円  +400 円 (+24.7%) ストップ高   本日終値

ヤマックス<5285>がストップ高。25日の取引終了後、6月30日を基準日として1株を5株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家がより投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。

■日本ケミコン <6997>  1,523円  +300 円 (+24.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

日本ケミコン<6997>は急伸しストップ高の1523円に買われた。25日の取引終了後に発表した21年3月期連結業績予想で、営業利益29億円(前期は28億9100万円の赤字)、純利益14億円(同59億2600万円の赤字)と急回復を見込んでいることが好感された。自動車産業の電装化・電子化が進展するなか、主力製品のアルミ電解コンデンサの需要増加が中長期的に見込まれるものの、短期的な受注回復見通しが不透明であることから売上高は1135億円(前期比1.0%減)を見込む。ただ、新生産システムの構築や国内のアルミ電解コンデンサの生産拠点を一元管理することで生産性の向上を図るとともに、間接部門の共通化による原価低減を図り黒字転換を目指す。なお、同時に発表した20年3月期決算は、売上高1145億9900万円(前の期比18.7%減)、営業損益28億9100万円の赤字(前の期は51億3700万円の黒字)、当期損益59億2600万円の赤字(同9億1700万円の黒字)だった。

■アディッシュ <7093>  3,030円  +503 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値

アディッシュ<7093>が後場急伸しストップ高の3030円に買われた。高市早苗総務相がこの日の閣議後の会見でインターネット上の誹謗や中傷を抑止するため、投稿した人物を特定できるような仕組みの見直しを進める方針を示したことが伝えられており、SNSなどの投稿を監視するサービスを提供している同社に思惑的な買いが入った。同様に投稿監視を行うイー・ガーディアン<6050>などにも買いが入った。

■ペッパーフードサービス <3053>  629円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位

ペッパーフードサービス<3053>がストップ高の629円に買われた。政府が25日、東京都など5都道県への緊急事態宣言を解除し、約7週間ぶりに全面解除したことを受けて、外食産業には需要回復への期待が高まったようだ。ステーキ店を展開する同社のほか、ファミレス最大手のすかいらーくホールディングス<3197>や外食大手のロイヤルホールディングス<8179>、定食屋チェーンの大戸屋ホールディングス<2705>、高級フランス料理店のひらまつ<2764>なども上昇した。

■イトーキ <7972>  429円  +60 円 (+16.3%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

イトーキ<7972>が続急騰し、約3カ月ぶりに400円台を回復した。25日取引終了後に発表した20年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算は、売上高377億700万円(前年同期比11.2%増)、経常利益28億8200万円(同37.6%増)に伸びており、これを好材料視する買いが向かったようだ。首都圏や関西地区といった大都市部を中心としたオフィスの新築・移転やリニューアル需要の増加を背景に、主力とするオフィス家具の販売が大きく伸びたほか、内装工事やパーティションなども増勢だった。なお、新型コロナウイルス感染拡大による先行き不透明な状況を踏まえ、従来の通期業績予想を取り下げ未定に変更している。

■大日光 <6635>  1,075円  +150 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値

大日光・エンジニアリング<6635>がストップ高。25日の取引終了後、住友商事<8053>子会社の住商電子(上海)と、合弁会社設立を伴う業務提携を行うと発表しており、これが好感された。今回の提携は、中国華東地区での車載向けを中心とするEMS事業の拡大を図るのが目的。住商電子(上海)86%、大日光100%子会社の賽斯電子(無錫)14%出資で合弁新会社「蘇拓電子(無錫)」を6月にも設立し、高品質で価格競争力の高い製品を製造するとしている。なお、20年12月期業績への影響は軽微としている。

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