概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は小幅に値上がり、経済持ち直しの期待が持続する流れ

市況
2020年6月3日 10時00分

【ブラジル】ボベスパ指数 91046.38 +2.74%

2日のブラジル株式市場は3日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比2426.28ポイント高(+2.74%)の91046.38で取引を終了した。88622.5から91046.5まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。海外市場の上昇が好感され、ブラジル市場も買い優勢の展開。また、世界的な経済活動の一段再開や、新型コロナウイルスのワクチン開発への期待なども支援材料となった。このほか、中国の経済指標の改善に伴う対中輸出の拡大期待などが指数をサポートした。

【ロシア】MICEX指数 2796.51 +1.68%

2日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMOEX指数は前日比46.27ポイント高(+1.68%)の2796.51で取引を終了した。2754.85から2796.52まで上昇した。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を一段と拡大させた。海外市場の上昇が好感され、ロシア株への買いも広がった。また、原油価格の上昇などもウエートの高い資源銘柄の物色手掛かり。国内では、追加利下げへの期待が高まっていることが引き続き支援材料となった。一方、米中対立への懸念などが指数の足かせになった。

【インド】SENSEX指数 33825.53 +1.57%

2日のインドSENSEX指数は5日続伸。前日比522.01ポイント高(+1.57%)の33825.53、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同152.95ポイント高(+1.56%)の9979.10で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。この日のアジア市場や欧州市場の上昇が好感され、インド株にも買いが広がった。また、世界的な経済活動の再開が一段と進んでいることなども世界景気の急悪化懸念をやや緩和させた。

【中国本土】上海総合指数 2921.40 +0.20%

2日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.97ポイント高(+0.20%)の2921.40ポイントと4日続伸した。3月12日以来、約2カ月半ぶりの高値水準を切り上げている。

経済持ち直しの期待が持続する流れ。前日公表された民間集計の5月・財新中国製造業PMIが50.7となり、予想(49.6)を大幅に上回った点がが引き続き材料視された。新型コロナウイルス感染拡大で停止していた経済活動は、徐々に回復しつつある。ただ、上値は重い。香港の統制を強化する「香港版国家安全法」の制定方針を巡り、米中が応酬していることが不安材料だ。一部メディアは1日、「中国政府は国営企業に対し、大豆や豚肉など一部農産品の輸入停止を指示した」と報道。「第一段階の通商合意」が破棄されるとの不安も漂った。指数は安く推移する場面もみられている。

《CS》

提供:フィスコ

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