話題株ピックアップ【夕刊】(3):ウチダエスコ、燦キャピタル、マナック
■ウチダエスコ <4699> 5,400円 +705 円 (+15.0%) ストップ高 本日終値
ウチダエスコ<4699>がストップ高。3日の取引終了後に発表した第3四半期累計(19年7月21日~20年4月20日)連結決算が、売上高135億9700万円(前年同期比37.2%増)、営業利益15億3900万円(同2.8倍)、最終利益10億100万円(同2.7倍)となり、営業利益が大幅増益で通期計画を上回って着地したことが好感された。大型案件を含む学校市場向けタブレット型端末などの販売及び導入サポート案件が集中し、ICTサービス事業における学校市場向けIT機器の販売やICTサービス販売が大きく伸長した。また、民間市場でもICTサービス販売が堅調に推移した。なお、20年7月期通期業績予想は、売上高159億円(前期比16.1%増)、営業利益13億円(同58.6%増)、最終利益8億5000万円(同49.9%増)の従来見通しを据え置いている。
■Welby <4438> 2,510円 +308 円 (+14.0%) 本日終値
Welby<4438>は急反騰し年初来高値を更新。3日取引終了後、英製薬大手アストラゼネカの日本法人(大阪市)とPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)をベースにしたデジタル活用の推進に向けて戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表しており、これが材料視された。今回のパートナーシップ契約により、まずは患者向けに服薬状況や体温、副作用といった治療記録を一元管理し、可視化が図れるスマートフォンアプリの開発を計画しているという。また将来的には、集積されたデータを解析することで治療についての知見を深め、医療機関と連携しながら患者がより安心できる治療を受けられるためのソリューション提供につなげていくことも視野に入れているという。
■ぷらっとホーム <6836> 1,601円 +110 円 (+7.4%) 本日終値
ぷらっとホーム<6836>が続伸。この日、密状態を判別するCO2センサーシステムの構築を容易にするキット「密ですシステム構築用センサーパッケージ」を6月中旬に発売すると発表しており、これが好感された。同製品はセンサーとIoTゲートウェイとの接続の設定を済ませ、煩雑なコマンド入力などを行うことなく、購入後すぐに密状態を判別するシステムを簡易的に構築することができるパッケージ。緊急事態宣言解除後、新型コロナウィルス感染防止策は企業側に委ねられていることから、可視化により密状態の解消に貢献する製品となることが期待されている。
■クシム <2345> 1,236円 +57 円 (+4.8%) 本日終値
クシム<2345>が反発。3日の取引終了後、人工知能(Ai)エンジンの開発分野でネクスグループ<6634>との業務提携関係を深め、更にネクスグループの株式を取得することで関係強化を図ると発表しており、これが好材料視された。今回の関係強化は、ネクスグループの子会社である株式会社ネクスが開発を進める「NCXX AI BOX」のAIエンジンの開発具体化を進めることが狙い。「NCXX AI BOX」は米エヌビディア社が提供する高性能なGPUと、カナダに本拠を置くシエラワイヤレス社製のマルチキャリア対応LTE通信モジュールを搭載し、多彩な外部インターフェースを持つ高性能なエッジAI端末。クシム及び子会社エイム・ソフトは、実証実験段階の「NCXX AI BOX」の製品化に向けた開発体制への協力と、実際の利用シーンに応じた追加開発を受注するとしている。
■燦キャピタル <2134> 115円 +5 円 (+4.6%) 本日終値
燦キャピタルマネージメント<2134>が急反騰、株価は5月25日を境に大口の投資資金が流入し急速人気化の経緯をたどっているが、目先商いを膨らませ再び騰勢を強め需給相場の兆しをみせた。3日取引終了後、REBGLO(東京都江戸川区)が企画・開発し、フォーアールエナジー(横浜市)が日産自動車<7201>から2次利用のために回収した「日産リーフ」の再生バッテリーを活用した可搬型蓄電池「どこでも denchi」及びその他蓄電池などの製品の製造・販売事業に関する覚書を締結したことを発表、これを手掛かり材料に物色人気が加速した。フォーアールエナジーはリチウムイオン電池システムの製造販売を手掛けており、REBGLOは車載用リチウムイオン電池2次利用の製造販売事業を展開する合同会社。
■マナック <4364> 1,049円 +35 円 (+3.5%) 本日終値
マナック<4364>は後場に急伸。NITE(製品評価技術基盤機構)が5月29日、新型コロナウイルスに有効な界面活性剤に、「塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01%以上)」を28日付で追加したことを発表した。これを受けて同社はきょう午後1時ごろ、広島大学大学院医歯薬保健学研究院の二川浩樹教授と共同開発した固定化抗菌剤「Etak」には、「塩化ジアルキルジメチルアンモニウム」のアルキル基に、効果が持続するよう固定化成分を結合させることで、ウイルスや雑菌に対して持続的に抗菌作用を発揮すると発表しており、NITEの発表を受けて思惑的な買いが入ったようだ。
■PR TIMES <3922> 2,537円 +83 円 (+3.4%) 本日終値
PR TIMES<3922>が反発。3日の取引終了後、運営するプレスリリース配信サービス「PR TIMES」の利用企業数が、6月2日に4万社を突破したと発表しており、これが好感された。同サービスは07年4月にサービスを開始。今期中の利用企業数5万社突破を目指している。また、20年5月のサイトアクセス数は初めて月間5000万ページビュー(PV)を突破したほか、新規企業登録数は単月1170社を記録し、月次のアクセス数と企業登録数ともに4月に続いて過去最高を更新した。
■日本社宅サービス <8945> 1,133円 +29 円 (+2.6%) 本日終値
日本社宅サービス<8945>が3日ぶりに反発。3日の取引終了後、21年6月末時点の株主から株主優待制度を拡充すると発表しており、これが好材料視された。現行制度では1単元(100株)以上を1年以上保有する株主を対象に一律で1000円分のクオカードを贈呈していたが、新制度では保有株数2単元(200株)以上保有の区分を追加し、1年以上で2000円分のクオカードを贈呈する。
■ノムラシス <3940> 531円 +12 円 (+2.3%) 本日終値
ノムラシステムコーポレーション<3940>が急動意、商い増勢のなか一時8%近い上昇で560円まで上値を伸ばした。独SAPのERPソフトに特化する形でシステムの導入コンサルティングを展開しデジタルトランスフォーメーション(DX)関連の有力株として買いが集まった。人工知能(AI)を活用して業務を自動化するRPA分野での受注開拓も進んでいる。20年12月期は売上高、営業利益ともに2ケタ伸長を見込んでおり、第1四半期(1~3月)の営業利益は1億2900万円と前年同期比4割以上の伸びを達成。対通期進捗率も34%に達している。
●ストップ高銘柄
ズーム <6694> 1,900円 +400 円 (+26.7%) ストップ高 本日終値
ディー・エル・イー <3686> 395円 +80 円 (+25.4%) ストップ高 本日終値
タツミ <7268> 397円 +80 円 (+25.2%) ストップ高 本日終値
キャリア <6198> 443円 +80 円 (+22.0%) ストップ高 本日終値
GMO TECH <6026> 2,793円 +500 円 (+21.8%) ストップ高 本日終値
など、16銘柄
●ストップ安銘柄
WT天然ガス <1689> 1円 -1 円 (-50.0%) ストップ安 本日終値
など、1銘柄
株探ニュース