ちょうど良いタイミングで利益確定といったところ【クロージング】

市況
2020年6月4日 16時08分

4日の日経平均は続伸。81.98円高の22695.74円(出来高概算15億1600万株)で取引を終えた。米国の5月ADP雇用統計やISM非製造業指数が予想を上回ったことが材料視され、米株高の流れを引き継ぐ格好から、買い先行の展開となった。

しかし、過熱感が意識されているなか、寄り付き直後に付けた22907.92円を高値に、その後は利益確定の流れが強まると、後場寄り付き直後には22501.81円と下げに転じる場面もみられた。ただし、ピークを打ったとの見方にはつながらず、その後は切り返す流れから、プラス圏を回復している。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数、値下がり数が拮抗。セクターではパルプ紙、食料品、精密機器、保険、その他製品、銀行が堅調。半面、鉱業、空運、石油石炭、鉄鋼、繊維、海運が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>がしっかり。一方でアステラス薬<4503>、武田<4502>、電通グループ<4324>、エーザイ<4523>が冴えない。

日経平均は寄り付き直後に22900円を回復したが、急ピッチの上昇に対する過熱警戒感が指摘されていることもあり、寄り付き段階から買い方は利益確定を進めたようである。ギャッアップで始まったほか、節目の23000円に迫る中、ちょうど良いタイミングで利益確定といったところであろう。

その後はずるずると下押す流れとなり、22500円割れも意識されていたが、22500円処では押し目買いの動きとなったようである。また、調整が近いとみる向きも多かっただけに、値幅こそ出ているが、需給を悪化させる下落ではなく、高値圏での利益確定である。そのため、ある程度調整を見せてくる局面においては、再び市場に資金が還流してくることになろう。

日経平均はテクニカル面では上昇する25日線が支持線として機能する形での強いトレンドを形成。過熱感が警戒されるものの、トレンドは強い。上値追いは慎重ながらも調整局面においては押し目買い意欲は強いだろう。これが25日線を割り込み、22000円を下回ってくるようだとセンチメント悪化が警戒されてくるが、それまでは押し目狙いのスタンスで、現在のトレンドに追随する格好だろう。

《CN》

提供:フィスコ

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