【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 株式投資の要諦は近未来の先取りにあり!

市況
2020年6月7日 9時30分

「株式投資の要諦は近未来の先取りにあり!」

●暴落のスタートまであと一歩に肉薄

目先、日経平均株価が上がり過ぎて、対応は日々難しくなっている。いまはこれが正直なところ。ただ、もう上昇の限界に来た、先行きが危ない、ということではない。あくでも目先に対する警戒感であり、先行きとなればさらなる上昇が見込める状況であることに変わりはない。

それにしても、東京市場の地合いは強い。何しろ日経平均は、すでにコロナ暴落が始まる直前の2月21日の終値2万3386円にあと一歩のところまで迫っている。実際、6月4日には2万2907円まで上昇。その差はわずか479円である。

ちなみに、暴落を開始したのは2月25日。当日の日経平均は2万2949円から始まり、その後は急落に次ぐ急落となってしまった。そこまではあと42円。もうあとワンタッチで暴落開始の水準に戻ってしまうのだ。

このような状況に対して、市場では「コロナバブルだ」と警戒する声が聞かれる。その理由としては、経済の実態を無視している、上がるような材料などないのに上がっている、過剰流動性によるものだ、などとされている。

しかし、このような見方は株式投資の本質が分かっていないから、ということになる。改めて説明するものでもないが、株式市場は現状を見て動いているのではない。未来を見て動くものである。そのため、現在の世界経済が置かれた状況が非常に厳しいものであっても、近未来においてそれがわずかでも改善の見込みがあるのなら、株価は上がるのだ。

現状の厳しさをリポートするのはマスコミの役割であり、それはもちろんしっかり把握する必要はあるが、株式投資をするならば、より重視すべきは近未来になる。

●魅力あふれる世界首位企業を見直す

この点を考えると、いま投資しておいた方がよいのは、すでに近未来を先取る形で上昇中の銘柄の押し目や保ち合いの動き、ここに着目するのが良策になる。

中でも世界シェア首位企業が魅力的で、まずはダイキン工業 <6367> だ。株価はすでにかなり高いが、今後、北半球が本格的な夏に突入することを考えるとエアコン需要は好調と見てよく、株も引き続き期待が持てる。

そして、幾度も取り上げて恐縮ながらレーザーテック <6920> もマスクブランクス検査装置で世界首位、しかもほぼシェア100%であり、横ばいや押し目を見逃さないようにしたい。

同様の観点からヤマシンフィルタ <6240> がある。建設機械用油圧機器に使われている特殊フィルターで世界首位。これまた非常に魅力的だ。

世界首位企業は製造業に限らない。民間気象会社で世界首位なのは、日本のウェザーニューズ <4825> だ。株価は現在調整中ながら、今後は猛暑や台風情報などでお世話になる企業であることを考えると、株は狙いどころとなる。

「えっ、そんな分野にも世界一ってあるの?」と言われてしまうのが、スシローグローバルホールディングス <3563> 。もちろん、回転寿司で世界一なのだ。寿司はいまや世界の食品。その分野で世界一なのだからやはり価値が高い。

製造業に戻ると、日本セラミック <6929> がある。赤外線センサーで国内シェア90%、世界シェア60%はやはり素晴らしい。

そして、忘れてならないのが、これまた度々取り上げて恐縮だが、ダイフク <6383> がある。倉庫の保管、搬送システムで世界首位はやはり超魅力的だ。

最後に世界首位ではないが、コロナ禍のなか収益を伸ばしている企業を。ジャスダックのチエル <3933> [JQ]だ。学校教育用ICT(情報通信技術)事業に強い。

2020年6月5日 記

株探ニュース

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