ナノキャリアがS高、新型コロナウイルスワクチン開発をバックアップ
ナノキャリア<4571>がストップ高の385円に買われ年初来高値を更新している。午前10時ごろ、創業者の一人で、サイエンティフィック・アドバイザリーボード委員長でもある片岡一則教授(東京大学名誉教授・特任教授/ナノ医療イノベーションセンターセンター長)らが6月4日に発表したミセル化ナノ粒子技術を用いた新型コロナウイルスワクチン開発のバックアップを行うと発表しており、これが好感されている。
同件は、ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)と東京都医学総合研究所が、ミセル化ナノ粒子による核酸デリバリー技術を用いた新型コロナウイルスに対するmRNAワクチンの共同研究開発を開始するというもので、これまでの実績をもとにmRNAワクチン製剤の最適化を半年以内に達成できるという。ナノキャリアは、デリバリー技術のライセンス及び出資先でもあるアキュルナを通じ、ミセル化ナノ粒子のGMP対応などを含めた臨床開発の経験を生かしてバックアップを行うとしている。