「電線地中化」関連が11位、小池都知事の再出馬表明接近で思惑呼ぶ<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「電線地中化」が11位となっている。
東京都知事選挙(6月18日告示、7月5日投開票)が迫ってきた。去就が注目されている小池都知事については、再出馬への最終調整に入ったと伝わっている。株式市場においては、小池知事の政策テーマを材料視する傾向があり、当初からの重要政策テーマである「電線地中化(無電柱化)」については、とりわけ注目度が高い。再出馬表明となれば、思惑買いを誘う可能性もあり投資家の視線は熱いようだ。
とはいえ、新型コロナウイルスの感染拡大という状況下では、医療体制の拡充、そして懸念が深まる雇用と経済への施策が争点になることが予想される。都民の関心もそこに集中しそうだ。ただ、昨年9月に関東を襲った台風15号で、千葉県を中心に大規模停電が発生、広範囲に及ぶ倒木が電線や電柱を倒壊し、復旧を遅らせることになったことで、改めて電線地中化の重要性が高まったことは記憶に新しい。もはや、電線地中化は最重要ともいえる災害対策の一つであることに加え、小池知事のライフワークともいえるだけに、選挙戦でも言及する可能性は少なくない。電線地中化に絡む銘柄は、小池氏の発言に敏感に反応する習性もあり注目されるところだ。
“電線地中化感応度”が抜群な存在といえば、共同溝などコンクリート2次製品を手掛けるイトーヨーギョー<5287>、そしてベルテクスコーポレーション<5290>だが、日本ヒューム<5262> 、日本コンクリート工業<5269>からも目が離せない。また、地中化に伴い新規需要の拡大が予想され収益への貢献が期待される古河電気工業<5801> 、フジクラ<5803>など、いわゆる電線御三家の一角にも注目。更に、通信工事大手のコムシスホールディングス<1721>、協和エクシオ<1951> は、5G(第5世代移動通信システム)関連株の一角でもあり、電線地中化に加え切り口の多彩さが魅力だ。