前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―
■ASJ <2351> 1,725円 (+300円、+21.1%) ストップ高
ASJ <2351> [東証M]がストップ高。9日に発表した「『HotBiz』テレワーク機能を強化」が買い材料。クラウドグループウェア「HotBiz」でZoomとの連携やタスク管理などテレワーク機能を強化。
■トランスG <2342> 479円 (+80円、+20.1%) ストップ高
トランスジェニック <2342> [東証M]がストップ高。9日の取引終了後、熊本大学及び群馬大学と共同で出願していた「炎症可視化マウス作製とその応用」が、米国特許庁から特許査定を受けたと発表しており、これが好感された。同特許は、自己免疫疾患、がん、動脈硬化、肥満、アルツハイマー病、老化などのさまざまな疾患に関連することが明らかになっている炎症マーカーとして注目されるIL-1βの産生を可視化し、生体レベルでの炎症反応を捉えることを可能にする炎症可視化マウス。同社では、モデルマウス製品ラインアップとして、病態可視化マウスの導入・開発に取り組んでおり、引き続き汎用性の高いモデルマウスの拡充を図るとしている。なお、同件による21年3月期業績への影響はないとしている。
■古河電池 <6937> 918円 (+150円、+19.5%) ストップ高
東証1部の上昇率トップ。古河電池 <6937> が10日も物色人気が集中し連日のストップ高に買われた。同社は9日、リチウムイオン電池比でトータルコストを半分以下に抑えることが可能な次世代2次電池である「バイポーラ型蓄電池」を古河電気工業 <5801> と共同開発したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。バイポーラ型蓄電池は再生エネ活用の本命にも位置付けられ、21年度中にサンプル出荷、22年度から電力会社などに製品を出荷する予定。
■ライクキッズ <6065> 922円 (+150円、+19.4%) ストップ高
東証1部の上昇率2位。ライクキッズ <6065> がストップ高。9日の取引終了後、ライク <2462> が連結子会社であるライクキッズの完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格の1005円にサヤ寄せする格好で買われた。ライクは現在、ライクキッズ株の50.10%を所有しているが、完全子会社化することで人員採用及び人材育成のノウハウの活用やコンテンツ開発力の活用、財務的な支援や信用力の補完などを進めるのが狙い。買付予定数は523万136株(下限124万205株、上限設定なし)で、買付期間は6月10日から7月21日まで。なおTOB成立後、ライクキッズは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は、ライクキッズ株を6月9日付で監理銘柄(確認中)に指定している。
■タカラバイオ <4974> 3,385円 (+503円、+17.5%) ストップ高
東証1部の上昇率3位。タカラバイオ <4974> がストップ高に買われ、年初来高値を更新した。10日付の日本経済新聞は「新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査で、2時間弱で最大5000件超を検査する手法を開発した」と報道した。スイスの製薬大手ロシュの手法に比べて処理能力は14倍以上向上するという。米食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可を申請中で近く承認が得られる見通し。この報道を受け、同社株には買い人気が膨らみ株価は大きく値を飛ばした。
■DNAチップ <2397> [東証2] 1,022円 (+150円、+17.2%) ストップ高
DNAチップ研究所 <2397> [東証2]に人気が集中しストップ高に買われた。同社はマイクロアレイ受託解析サービスと次世代シークエンサーを活用した受託解析サービスを手掛け、診断事業では肺がんの遺伝子変異検査に力を入れている。肺がん細胞診検体を対象とした、遺伝子パネル解析技術の有用性の検証について、聖マリアンナ医科大学と共同研究契約を締結しており、5月20日に聖マリアンナ医科大学倫理審査委員会の承認を取得したことを受けて本格的な臨床研究を開始している。同社は既に、血液中に存在する微量の肺がん遺伝子の変異を検出する高感度検査法EGFRリキッドを開発し、昨年7月10日に厚生労働省への承認申請を行っている。
■ホットリンク <3680> 552円 (+80円、+17.0%) ストップ高
ホットリンク <3680> [東証M]がストップ高。同社はディープラーニングなどを活用したビッグデータ解析ツールを駆使してSNSマーケティング支援ビジネスを展開している。アフターコロナで活躍余地の高い人工知能(AI)関連株の一角としてマーケットの注目度が高い。同社の米国子会社が世界最大級の知識共有プラットフォームQuora(カリフォルニア州)と独占的データパートナーシップを締結するなど提携政略も積極推進しており、業容拡大効果に期待する買いも呼び込んだ。
■PCデポ <7618> 701円 (+100円、+16.6%) ストップ高
東証1部の上昇率4位。ピーシーデポコーポレーション <7618> がストップ高。同社が9日に発表した「5月全店売上高は12.4%増」が買い材料。5月全店売上高は前年同月比12.4%増と2ヵ月連続で前年実績を上回った。
■三井ハイテック <6966> 1,651円 (+197円、+13.6%)
東証1部の上昇率6位。三井ハイテック <6966> が急反騰、前日比18.4%高の1722円まで上値を伸ばした。9日取引終了後に発表した21年1月期第1四半期(2-4月)の連結決算は、売上高216億8900万円(前年同期比5.3%増)、経常損益1億8000万円の黒字(前年同期は2億2600万円の赤字)で着地しており、これを好感する買いが入った。半導体パッケージの内部配線としてに使われるリードフレームを手掛ける電子部品事業の業績が急回復したことが寄与。新型コロナウイルス感染症拡大を背景とする操業停止から早期回復した生産拠点を活用し供給不足に対応したことに加え、生産性向上や原価低減を進めたことも利益改善に大きく貢献した。一方、新型コロナウイルスの業績への影響が見通せないため、従来の通期業績予想を取り下げ、未定に変更した。
■VNX <4422> 1,835円 (+210円、+12.9%) 一時ストップ高
VALUENEX <4422> [東証M]が急反騰し、一時ストップ高。10日取引時間中、同社のビッグデータ俯瞰(ふかん)解析ツールDocRadarで解析した俯瞰図と解説をセットにした俯瞰解析結果の提供を開始したと発表しており、これが買いを集めたようだ。第1弾として、遠隔・予測医療 (医療系人工知能含む) の俯瞰解析結果を提供する。これにより、同社コンサルタントが作成した俯瞰図をウェブブラウザ上で表示し、時系列や企業別などの視点で細かく見ることで、遠隔医療のトレンド把握や文献の関係性が高精度で把握でき、企業のビジネスに生かせるという。また、ビッグデータ解析に興味はあるが、目的に合った情報を集めて解析することが難しい、あるいはその時間を確保できないといった課題を解決することができるとしている。
■マルマエ <6264> 1,012円 (+71円、+7.6%)
マルマエ <6264> が急反発。半導体製造装置向け精密部品の加工を手掛け、次世代通信規格5Gの普及などを背景とした半導体メモリー市況の回復が収益に追い風となっている。同社は10日、前場取引終了後に20年8月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の6億5000万円から8億5800万円(前期比73%増)に大幅増額しており、これを材料視する買いが集中する格好となった。
■テリロジー <3356> 682円 (+42円、+6.6%)
テリロジー <3356> [JQ]が急反発。9日の取引終了後、シーイーシー <9692> と自社開発の国産RPAツール「EzAvater(イージーアバター)」の販売代理店契約を締結したと発表しており、これが材料視されたようだ。今回の契約締結により、シーイーシーの業務自動化・効率化実績やノウハウ、関東以西の販売・サポート体制とのシナジーが期待できるという。
■ウェルネット <2428> 801円 (+49円、+6.5%)
ウェルネット <2428> が急反発。10日の取引終了後、JR東日本 <9020> が21年夏ごろにリリースする新生「えきねっと」に決済サービスを提供すると発表しており、これが好感された。「えきねっと」は、インターネットを利用して乗車券や特急券などの予約・購入を行うための年会費無料の会員サービス。今回リニューアルする新生「えきねっと」では、JR東日本エリアのきっぷの申し込みについて、既存のクレジットカード決済に加えて、ウェルネットが提供するコンビニエンスストアや金融機関(ATM、ネットバンキング)での支払い方法を追加するとしている。
■オプティム <3694> 3,005円 (+160円、+5.6%)
オプティム <3694> が3日続急伸。9日に発表した「補助者なし目視外飛行の実証実験実施」が買い材料。農林水産省と連携し、空の産業革命レベル3を実現する、固定翼ドローンによる補助者なし目視外飛行の実証実験を実施する。
■ケイアイ不 <3465> 1,780円 (+59円、+3.4%)
ケイアイスター不動産 <3465> が大幅に8日続伸。9日の取引終了後、主力の分譲住宅事業の月次動向を発表。5月契約金額が前年同月比32%増と2ケタ増となり、4月の同8%減から回復したことを好感された。住宅契約棟数が同33%増と前月の落ち込みから急回復していることが牽引した。新型コロナウイルスの感染症の流行で今期業績予想を未開示としているものの、足もとの状況を開示することに義務があるものとの判断に至ったとしている。
■クレオス <8101> 1,233円 (+40円、+3.4%)
GSIクレオス <8101> が大幅反発、一時12%超高に買われた。10日午前、島田商事(大阪市)、明和グラビア(大阪府東大阪市)と業界初となる生分解性プラスチックを用いた衣類用接着シートを開発したと発表しており、これが好感された。同製品は、生分解性に優れた樹脂「Mater-Bi(マタビー)」を原料とする、溶剤を含まないメッシュの接着シートで、柔軟性に富み、接着性が高いことが特長という。今後、島田商事がアパレル用途を中心に普及を進め、また明和グラビアとともにアパレル用途以外のその他商材への展開も視野に入れながら、環境配慮型の商材を開発、提供する。GSIクレオスは、プラスチックごみ問題の解決に貢献すべく、さまざまな分野でマタビーの製品化を進めていくとしている。なお同製品は、デサント <8114> の環境配慮と快適性を両立した新ライン「RE:DESCENTE SEED」に使用されているとしている。
■アールエイジ <3248> 556円 (+8円、+1.5%)
アールエイジ <3248> [東証2]が3日ぶりに反発。9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(19年11月-20年4月)連結決算で、営業利益が3億4400万円(前年同期比12.5%減)となったが、2-4月期では12.9%増と2ケタ増益となったことが好感された。賃貸事業用マンション2棟(48室)ほかを販売し開発販売事業が伸長したほか、運営管理事業で都心部にフォーカスした賃貸物件の企画開発に注力し優良な保有物件を増加させたことが収益に貢献した。なお、20年10月期通期業績予想は、売上高35億8900万円(前期比2.6%増)、営業利益5億円(同11.1%減)、純利益2億8700万円(同14.5%減)の従来見通しを据え置いている。
※10日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース