話題株ピックアップ【夕刊】(2):国際石開帝石、三菱UFJ、日本航空

注目
2020年6月12日 15時16分

■東京ドーム <9681>  822円  -50 円 (-5.7%)  本日終値

11日に決算を発表。「2-4月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。

東京ドーム <9681> が6月11日大引け後(15:00)に決算を発表。21年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常損益は24.2億円の赤字(前年同期は12.9億円の黒字)に転落した。

⇒⇒東京ドームの詳しい業績推移表を見る

■国際石油開発帝石 <1605>  721.8円  -17.7 円 (-2.4%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>など石油エネルギー株が安い。11日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月限が前日比3.26ドル安の1バレル=36.34ドルに急落。米国で新型コロナウイルスの感染拡大「第2波」への警戒感が強まり、同日のNYダウが大幅安となり、原油市場でも景気減速による需要減少が懸念された。これを受け、この日の東京市場で石油関連株には売りが先行した。

■三菱UFJ <8306>  439.5円  -6.4 円 (-1.4%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>といった銀行株が軒並み安。前日の米国市場でNYダウが大幅安となり、JPモルガン・チェースやシティグループといった米銀行株が売られるなか、日本の銀行株にも売りが膨らんだ。特に、11日の米10年債利回りは前日比0.051%低い0.672%を付け景気の先行き懸念から金利は低下基調にある。この長短金利差の縮小は銀行株の業績には逆風になるとの見方から、売りが先行する展開となった。

■日本航空 <9201>  2,228円  -22 円 (-1.0%)  本日終値

日本航空<9201>とANAホールディングス<9202>がともに大幅安で4日続落となった。米ジョンズ・ホプキンス大学が11日、米国内の新型コロナウイルスの累計感染者数が200万人台を突破したと報告したことが伝わっている。これを受けて新型コロナウイルスの感染拡大第2波が懸念されており、旅客需要の回復の遅れへの警戒から売られたようだ。

■レカム <3323>  127円  +30 円 (+30.9%) ストップ高   本日終値

レカム<3323>が後場に入りストップ高の127円に急上昇。正午ごろ、パナマのレスパー・テクノロジー社から、ウイルス除菌装置「ReSPR(レスパー)」の海外7カ国における独占販売権を取得したと発表しており、これが好感された。レカムは5月、ダン・タクマ(横浜市港北区)と代理店契約を締結し、「ReSPR」の国内販売を開始したが、同ウイルス除菌・空気浄化装置は、新型コロナウイルス感染防止対策が急務である海外でもニーズが大きいと判断し、レスパー社と協議を重ねた結果、中国、タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア、マレーシア、ミャンマーの7カ国における独占販売権を取得したという。なお、レカムでは同製品の21年の販売目標を50億円としている。

■山王 <3441>  923円  +150 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値

山王<3441>が全体急落相場に逆行してストップ高。11日取引終了後に発表した20年7月期第3四半期累計(19年8月~20年4月)の連結経常損益が8600万円の黒字(前年同期は2億8500万円の赤字)に浮上しており、これを好感する買いが向かった。国内で5G(第5世代移動通信システム)関連を中心に部品需要が回復基調にある通信向け分野の受注が拡大し、売上高は前年同期比7.9%増の59億100万円に伸びて着地。東北工場に新ラインを建設するなど積極的な受注活動に取り組んだことが奏功した。併せて、未定としていた通期の業績予想を発表。売上高78億円(前期比9.8%増)、経常損益6500万円の黒字(前期は4億1000万円の赤字)に浮上する見通しとなった。

■すららネット <3998>  10,590円  +1,500 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値

12日に発表した「すららネット、株式分割を発表」が買い材料視された。

株式分割ならびに株式分割に伴う定款の一部変更に関するお知らせ

⇒⇒すららネットの会社開示情報を見る

■VIX短先物 <1552>  13,150円  +1,730 円 (+15.2%)  本日終値

国際のETF VIX短期先物指数<1552>は一時前日比20%を超す急騰。同ETFは「恐怖指数」と呼ばれる米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。11日の米VIX指数は前日に比べ13.22(47.95%)ポイント高の40.79に急上昇。終値で4月23日以来となる40台に乗せた。米国景気に対する慎重な見方が強まったほか、新型コロナウイルス感染「第2波」への警戒感が膨らみ、NYダウが大幅安となったことが警戒された。こうしたなか、この日のVIX短先物は上昇した。

■ギグワークス <2375>  1,625円  +206 円 (+14.5%) 一時ストップ高   本日終値

ギグワークス<2375>が後場プラスに転換。午後2時ごろに発表した第2四半期累計(19年11月~20年4月)連結決算が、売上高91億8300万円(前年同期比6.7%増)、営業利益4億4400万円(同0.1%増)、純利益2億6900万円(同3.9%増)と増収増益となり、2~4月期は営業利益が同14.8%増と2ケタ増となったことが好感された。オンデマンドサービスで、IT周辺機器や多言語に対応したヘルプデスクのニーズは底堅く、通信販売事業者向けの案件も拡大し好調に推移したことが寄与。またプロフェッショナルサービスで、自社開発商品のCRMシステムの販売が想定通りに伸長し、受託開発案件の引き合いも増加したことも貢献した。なお、20年10月期通期業績予想は、売上高190億円(前期比8.0%増)、営業利益9億円(同14.8%増)、純利益5億5000万円(同22.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■シャノン <3976>  2,100円  +232 円 (+12.4%)  本日終値

シャノン<3976>が3日ぶりに反発。同社は11日取引終了後に、20年10月期第2四半期累計(19年11月~20年4月)の連結決算を発表。営業損益が6500万円の黒字(前年同期は2900万円の赤字)となったことが好感されたようだ。売上高は前年同期比7.8%増の9億6500万円で着地。サブスクリプション売り上げ(システム利用料に関する月額契約金額から発生する売り上げと従量課金売り上げ)が伸びたことなどが寄与した。なお、20年10月期通期の連結業績予想は売上高が前期比7.9%減の17億1000万円、営業損益が2600万円の赤字とする従来計画を据え置いている。

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