JBR Research Memo(6):将来の売上・利益となる前受収益・長期前受収益は順調に拡大

特集
2020年6月12日 16時46分

■業績動向

3. 財務状況と経営指標

ジャパンベストレスキューシステム<2453>の2020年9月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比756百万円増加の19,518百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が990百万円増加し、固定資産では投資有価証券が保有株式の株価が下落した影響もあり739百万円減少した。

負債合計は前期末比2,307百万円増加の12,964百万円となった。会員事業における前受収益及び長期前受収益が合計275百万円増加したほか、有利子負債が1,356百万円増加した。新型コロナウイルスの影響等先行きの不透明な環境も見据えて資金調達した。なお、前受収益の増加については、「安心入居サポート」「あんしん修理サポート」「学生生活110番」などの会員数が増加したことによるもので、将来の売上・利益につながる先行指標となる。このため、前受収益の増加についてはポジティブに評価される。

純資産合計は前期末比1,550百万円減少の6,553百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益260百万円を計上した一方で、配当金で244百万円、自己株式取得で863百万円それぞれ支出したこと、また、その他有価証券評価差額金が保有株式の株価下落により694百万円減少したことが要因となっている。

経営指標を見ると、経営の安全性を示す自己資本比率は32.0%と低下し、有利子負債比率は前期末の18.8%から45.5%と大きく上昇した。ただ、ネットキャッシュは60億円以上と同社の事業規模からすれば潤沢にあり、財務の健全性は高いと判断される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《ST》

提供:フィスコ

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