ナノキャリア---キイトルーダ併用NC-6004第2a相臨床試験で主要評価項目達成
ナノキャリア<4571>は17日、同社が欧米地域で実施している頭頸部がんを対象としたNC-6004と免疫チェックポイント阻害剤「キイトルーダ」を併用した第2相臨床試験の2aパートにおける主要評価項目を達成したと発表した。
NC-6004は抗がん剤「シスプラチン」を内包した同社独自技術を用いたミセル化ナノ粒子製剤で、第2a相試験では、頭頸部がんの治療で使用されるシスプラチン用量(80~100mg/m2)よりも高い投与量での安全性が確認され、第2b相における推奨投与量を決定した。また、キイトルーダ併用時におけるNC-6004の優れた安全性及び抗腫瘍効果も確認された。
同社では第2b相開始に向け、各国当局と治験開始手続きを進めており、キイトルーダ単独群との有効性の比較試験を計画している。
同社は、世界的にがん治療の中心となった免疫チェックポイント阻害剤と併用する抗がん剤として開発を進めることで、NC-6004の製剤価値を高め、ライセンスアウトを急ぐとしている。
第2a相の詳細結果については6/29~7/2に開催されるDrug Deliveryに特化した世界的に著名な学会であるControlled Released Society Virtual Annual Meetingにて発表される予定。
《ST》