注目銘柄ダイジェスト(前場):東芝、日機装、ポートなど

市況
2020年6月22日 12時01分

ポート<7047>:1013円(+53円)

年初来高値。SBIホールディングス<8473>傘下のSBI証券(東京都港区)の子会社SBI FXトレード(同)のWEBサイトで共同コンテンツを公開したと発表している。サイト内の「はじめての方」向けコンテンツの作成・運用を開始したという。両社は19年2月13日に金融コンテンツの共同開発検討に向けた覚書を締結しており、今回のコンテンツ公開はその第1弾。ポートはサイトからの送客を通じて収益拡大を図る。

日本製鉄<5401>:1093.5円(+25.5円)

大幅反発。大和証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価を1700円としている。大規模な構造改革に伴う固定費負担の大幅な削減、高付加価値分野への経営資源集中、紐付き鋼材価格引き上げの動き、鋼材需要の底打ち期待などを高炉セクターの注目ポイントとしている。なかでも同社は、構造改革と紐付き価格の引き上げに向けて業界をリードしており、収益性改善に向けて経営が大きく変化している点が注目できるとの見方。

東芝<6502>:3470円(+205円)

大幅続伸。約40%保有している半導体メモリー大手キオクシアHDの株式を段階的に売却する方針を固めたと伝わっている。キオクシアHDは10月をめどに上場を目指しており、株式売却は上場後となるもよう。売却株数などは未定だが、時価総額は数兆円規模になるともされ、相応の売却益は期待される状況に。半導体事業のウェイト低下による収益構造の安定化に加え、売却益を原資とした株主還元の充実などを期待する動き先行。

H.I.S.<9603>:1904円(-4円)

反落。先週末に上半期業績の下方修正を発表している。営業損益は従来の24億円の黒字から14億円の赤字に減額している。外出自粛や入国制限による旅行需要の低下によって、旅行・ホテル・ハウステンボス事業などが大きく影響を受けたようだ。修正幅は想定の範囲内とみられるものの、海外旅行取扱高の回復は現状では見通せず、通期予想も今回は修正を行っていないことから、あく抜け感にはつながる形となっていない。

キャリア<6198>:390円(-19円)

大幅に5日ぶり反落。株主優待制度を廃止すると発表している。新型コロナウイルスの感染拡大で経営環境が変化しており、中長期的での成長力強化を実現するために投資する方が株主への利益還元策として優先度が高いと判断した。これまでは2000円相当の健康食品ギフトを株主優待として設けていた。優待廃止に加え、前営業日までの続伸を受けて利益確定売りも出ているようだ。

日機装<6376>:1054円(+62円)

大幅反発。深紫外線LED応用製品が好調と一部で報じられている。1月末に発売した空間除菌消臭装置「エアロピュア」は、新型コロナウイルスへの有効性が確認された直後から問い合わせが急増しており、納入は2-3カ月待ちとなっているもよう。また、アルコール製剤不足で需要が高まっているオゾン水手洗い装置「ハンドレックス」も増産の方針。目先の業績インパクトなどが期待される形になっているもよう。

塩野義薬<4507>:7149円(+212円)

大幅続伸。日本大学教授らが作ったウイルス検査において、月内に同社と量産向け検査キットの開発でライセンス契約を締結と報じられている。検査キットが実用化すれば、専門の技師や検出器を使わず、30分程度で新型コロナウイルスを判定する検査法が確立することになる。今秋の実用化を目指すとしているもよう。来夏の東京五輪開催も控え、引き続き、ウイルス検査の大規模化、迅速化が急がれる中、製品開発への期待感が高まる状況に。

Amazia<4424>:4310円(-75円)

朝高後マイナス転換。女性向けエンターテインメントアプリ「Palfe(パルフェ)」をリリースしたと発表している。女性向けマンガやニュース配信を中心とするコンテンツを提供する。基本無料(一部アプリ内課金あり)で、収益モデルは課金と広告収益。Amaziaが展開する既存のマンガアプリ「マンガBANG!」は男性ユーザーが多いため、新アプリのリリースで女性ユーザーの増加を目指す。

《ST》

提供:フィスコ

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