話題株ピックアップ【夕刊】(1):OLC、富士通、クボタ
■FRONTEO <2158> 880円 +80 円 (+10.0%) 本日終値
FRONTEO<2158>が反発。午前11時ごろ、慶応義塾大学医学部と共同で研究している認知症診断支援AIシステムに関して、日本での特許査定を取得したと発表しており、これが好材料視された。今回特許査定を取得した認知症診断支援AIシステムは、これまで専門医でなければ難しいとされていた認知症の診断を、自然な日常会話から短時間で行うことができる日本初のシステム。同システムの実用化により、専門医のいない地域や、医師と直接面会できないような状況下での、認知症診断支援が可能になるだけでなく、時間・場所などに制限されないという特性から、遠隔医療や医療の効率化など、より幅広い用途への応用が考えられるとしている。
■西松屋チェーン <7545> 1,216円 +96 円 (+8.6%) 本日終値
西松屋チェーン<7545>が大幅反発。22日の取引終了後に発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比33.8%増と大幅増収で8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。期間を通じて来店客数が大きく伸び、子供衣料で夏物衣料の売り上げが好調に推移した。加えて、ベビー・マタニティ、育児・服飾雑貨の売り上げも前年を大きく上回った。なお、全店売上高は同32.6%増だった。
■タマホーム <1419> 1,361円 +94 円 (+7.4%) 本日終値
タマホーム<1419>は大幅反発。22日の取引終了後、集計中の20年5月期の連結業績予想について、売上高を2050億円から2090億円(前の期比11.8%増)へ、営業利益を90億円から98億円(同33.0%増)へ、純利益46億円から49億円(同24.6%増)へ上方修正しており、これが好感された。主力の注文住宅事業で戦略商品である地域限定商品の利益率改善が計画を上回ったほか、不動産事業でオフィス区分所有権販売事業の売上高が計画を上回ったことなどが業績を押し上げたという。20年5月期業績の上方修正は2月に続き2回目となる。
■フリー <4478> 4,900円 +195 円 (+4.1%) 本日終値
フリー<4478>が大幅反発。22日の取引終了後、ビズリーチ(東京都渋谷区)が「会計freee エンタープライズプラン」を採用したと発表しており、これが好感された。
■GSユアサ <6674> 1,915円 +72 円 (+3.9%) 本日終値
ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>が続伸。22日の取引終了後、販売する車載用リチウムイオン電池「EHW4S」が、トヨタ自動車<7203>のハイブリッドシステム(THSII)に初めて採用され、6月17日に発売した新型ハリアーのハイブリッド仕様車に搭載されたと発表しており、これが好感された。今回採用された「EHW4S」は、セル・モジュールをGSユアサグループのブルーエナジーが製造し、従来製品から10%以上の軽量化と20%以上の小型化を実現したのが特徴という。なお、ブルーエナジーでは、これまでにハイブリッド車120万台分以上の電池を安定的に供給しているという。
■オリエンタルランド <4661> 15,460円 +485 円 (+3.2%) 本日終値
オリエンタルランド<4661>が反発。前引け後、「東京ディズニーランド」と「東京ディズニーシー」の両テーマパークを7月1日に再開すると発表しており、これが好感された。運営再開にあたっては、入園者数の制限によるキャパシティコントロールや、アトラクション、ショップ、レストランなどの各施設における利用人数の制限、定期的な拭き上げ、ソーシャルディスタンスを確保するための積極的な声かけなどを徹底するほか、チケットを購入する際、代表者の情報を入力するようにするという。また、ディズニーアンバサダーホテル、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ、東京ディズニーランドホテルの3ホテルについては6月30日に営業を再開するとしている。
■富士通 <6702> 12,445円 +335 円 (+2.8%) 本日終値
富士通<6702>が3日ぶりに反発。理化学研究所と同社が開発したスーパーコンピューターの「富岳(ふがく)」が、計算速度を競う最新の世界ランキングで世界一となったことが22日に公表された。これを受け、同社株に買いが入った。富岳は2位の米国「サミット」に大差をつけ1位となった。日本のスパコンが世界トップとなるのは8年半ぶり。23日付の日本経済新聞によると、富岳は富士通が設計・開発した高性能CPU(中央演算処理装置)を約15万個そろえており大量の計算を瞬時にできるようにした、という。
■クボタ <6326> 1,638円 +39.5 円 (+2.5%) 本日終値
クボタ<6326>が大幅反発。SMBC日興証券が22日付で同社の投資評価を「2(中立)」から「1(強気)」に引き上げるとともに、目標株価を1600円から2000円に増額したことを好材料視する買いが入った。リポートでは、米国トラクターの販売が新型コロナウイルスの影響下でも堅調に推移していることを評価。大規模な住宅所有者が庭の整備や趣味的な農家用途に小型トラクターの購入を増やしているほか、天候面でのプラス要因もあるという。また、米国の金利低下により、インセンティブ率の改善傾向が続くと予想し、業績見通しを上方修正している。
■パーク24 <4666> 1,891円 +41 円 (+2.2%) 本日終値
パーク24<4666>が4日続伸。同社はきょう、東京海上ホールディングス<8766>傘下の東京海上日動火災保険と業務提携したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。今回業務提携したのはパーク24が展開している予約制駐車場サービス「B」で、東京海上日動が全国に持つ事業者や約5万店の保険代理店、及び法人・個人顧客などの豊富なネットワークを活用することで不足する駐車場の確保につながることが主な目的。また、両社のノウハウを生かし、予約制駐車場やMaaS領域におけるリスクの調査や保険・サービスの研究開発の検討も進めるとしている。
■日立建機 <6305> 2,967円 +59 円 (+2.0%) 本日終値
日立建機<6305>が続伸。SMBC日興証券が22日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を2000円から2700円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、特に第1四半期において新型コロナウイルス感染症の影響が大きいと予想するも、中国売上高は第1四半期からプラスに転じると予想。また、第2四半期以降は、中国以外の地域においても経済活動の回復に伴い業績は回復基調に転じると見込む。更に、鉱山機械事業は、相対的にロックダウンの影響が大きい中南米での構成比が低い一方、稼働が堅調な豪州の構成比が高いことも一定程度業績下支えの要因となると予想。21年3月期営業利益は562億円から453億円へ下方修正したものの、会社計画の400億円は上回ると予想している。
株探ニュース