サン電子 Research Memo(7):2021年3月期の業績予想は、コロナ禍の影響により現時点で未定

特集
2020年6月30日 17時37分

■業績見通し

1. 2021年3月期の業績予想

2021年3月期の業績予想についてサン電子<6736>は、コロナ禍の影響を合理的に算定することが困難な状況にあることから、現時点で未定としている。ただ、後述するコロナ禍の影響等を踏まえ、モバイルデータソリューション事業の予算は攻めから守りへの組み替えを予定している。すなわち、当セグメントの過去2年間は20%を超える販管費(研究開発費を含む)の増加で、事業規模拡大を優先させてきたが、2021年3月期は買収したBBの販管費(約10百万円米ドル)を含め、約5百万米ドル増(前期比約4%増)の増加に抑える計画のようだ。また、テレワーク時代に合わせた体制の構築(テクニカルサービスに対する需要拡大への対応、リモート関連サービス・機能の強化等)にも取り組んでいく方針である。

2. コロナ禍の影響により想定されるリスク

(1) モバイルデータソリューション事業

米国、欧州などの主要各国においてロックダウンの実施などもあり、営業の停滞や出展予定である展示会の延期など営業販促活動に大きな影響を受け、受注、売上の減少等につながる可能性がある。受注は政府予算によるため、政府予算の組替などにより売上は後ろ倒しとなる可能性がある。また、仮に社内で感染者が出た場合には、経常的なアップデートが停滞する可能性も考えられる。

(2) エンターテインメント関連事業

「緊急事態宣言」下における休業要請や解除後の営業時間の短縮や来店客数の減少などの影響により、パチンコホールの遊技機・ホール設備の導入が停滞し、その結果、同社の売上が減少する可能性が考えられる。旧規則機の撤去期限延長により、入替需要の変動の可能性がある。また、仮に社内に感染者が出た場合には、受託開発の売上の減少につながる可能性もある。

(3) 新規IT関連事業

M2M事業においても、営業活動などで面談が延期されており、営業活動が停滞する可能性が考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

《EY》

提供:フィスコ

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