TDCソフト Research Memo(5):2020年3月期は売上高、営業利益が過去最高を更新

特集
2020年7月1日 16時25分

■TDCソフト<4687>の業績動向

情報サービス産業を取り巻く環境は、クラウドコンピューティング、AI、IoT、RPA、ブロックチェーン、マイクロサービス等の技術革新によるデジタルトランスフォーメーション(DX)の潮流が、企業の競争力強化に向けた戦略的投資需要を高め、IT投資需要は増加基調で推移していくことが見込まれている。また、新型コロナウイルス感染症による社会不安の拡大によって国内景気は急速に悪化しているが、一方で情報サービス産業においては、テレワークといったビジネスのワークスタイルの変革に対する需要も見込まれている。

このような環境のなかで、同社グループは2019年4月から2022年3月における中期経営計画「Shift to the Smart SI」に基づき「次世代型のシステムインテグレーター」を目指し、市場の潜在ニーズを捉え、デジタル技術の新たな潮流に対応した次世代型SI事業へと進化することをビジョンに掲げている。

1. 2020年3月期業績

2020年3月期の売上高は27,795百万円(前期比4.5%増)、営業利益2,206百万円(同2.3%増)、経常利益2,265百万円(同0.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,500百万円(同2.1%増)で着地した。売上高、営業利益については、過去最高を更新している。金融ITソリューション分野がけん引したほか、公共法人ITソリューション分野も順調である。新型コロナウイルス感染拡大による影響について、2020年3月期においては、豊富な受注残により影響は軽微である。継続的な成長に向けた体制を構築するとともに、重点戦略分野であるアジャイル関連事業やセキュリティ関連事業を中心とした高付加価値ビジネスへの投資を積極的に推進した結果、売上高、各利益いずれも会社計画を上回っての着地となっている。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

《ST》

提供:フィスコ

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