TDCソフト Research Memo(7):中期経営計画「Shift to the Smart SI」を推進

特集
2020年7月1日 16時27分

■TDCソフト<4687>の2020年3月期 主要施策の状況

同社グループは2019年4月から2022年3月における中期経営計画「Shift to the Smart SI」において、「次世代型システムインテグレーター」を目指し、市場の潜在ニーズを捉え、デジタル技術の新たな潮流に対応した次世代型のシステムインテグレーション(SI)事業へと進化することをビジョンに掲げている。主要戦略は「高付加価値SIサービスの追求」と「SIモデル変革の推進」としており、具体的には、顧客のビジネスのイノベーション支援等を通じた営業活動を推進する組織や、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に向けて、先端技術を駆使しスピーディーかつ効率的な課題解決をアカウント事業部門と連携し実現する組織を創設し、技術者の確保・育成や研究開発投資、顧客への提案活動等を強化している。2020年3月期においては、重点戦略分野としてアジャイル関連事業とセキュリティ関連事業を定め、高付加価値SIサービスの業績を牽引した。業績目標においては、2022年3月期の売上高30,000百万円(2020年3月期実績:27,795百万円)、うち高付加価値SIサービスの売上高構成比を20%程度(同6.8%)まで拡大する計画である。

1. 継続的な成長基盤を構築するために組織を新設

(1) デジタルテクノロジー本部

ハイスキル人材を集約し、事業部門と連携してDX等の高付加価値ビジネスをけん引する。2020年3月期の重点戦略分野であるアジャイル関連事業及びセキュリティ関連事業の事業推進が注力テーマの1つである。

(2) ビジネスイノベーション本部

M&Aやベンチャーキャピタルとのオープンイノベーション活動を行う。世界有数のビジネスアジリティのフレームワークであるSAFeを提供している米Scaled Agile,Inc.(SAI)とのパートナー制度においてBronze PartnerからGold Partnerにアップグレードしている。なお、ゴールドパートナー契約は日本で2社目となる。また、セキュアで高速・大容量なIoTプラットフォームを提供するLTE-Xとの資本・業務提携を締結した。

(3) スマートSI推進室

自動化などを用いた均質で効率的なプロジェクト運営手法の確立や、ハイスキル人材のシェアリングなど、従来の枠組みからの変革を推進し、独自のSIモデルを構築する。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.