【↑】日経平均 大引け| 小反発、コロナ感染者数増加を警戒し方向感定まらず (7月2日)

市況
2020年7月2日 16時16分

日経平均株価

始値  22182.68

高値  22267.51(11:29)

安値  22072.11(09:35)

大引け 22145.96(前日比 +24.23 、 +0.11% )

売買高  13億5725万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆2366億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は小幅反発、一時マイナス圏で方向感定まらず

2.前日にナスダック最高値更新も材料視する動きは限定的

3.日米ともに新型コロナの感染者数増加を警戒する流れに

4.日本時間今晩発表の6月の米雇用統計を前に買い手控え

5.TOPIXもプラスだが値下がり数が値上がりを上回る

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは77ドル安と3日ぶりに反落した。6月のISM製造業景況指数が良好だったことから買いが先行したが、新型コロナウイルス感染者拡大が懸念され下落に転じた。

東京市場では買い優勢で始まったものの、売り買いが交錯し、日経平均株価はマイナス圏に沈む場面もあった。大引けはプラス圏着地も小幅の上昇にとどまった。

2日の東京市場は、強弱感が対立するなか方向感が定まりにくい地合いとなった。前日の米国株市場では市場コンセンサスを上回る経済指標が支えとなったものの、主要株指数が高安まちまちの展開。ナスダック総合指数は過去最高値を更新したが、東京市場ではこれを手掛かりとする動きは限定的だった。米国では新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、経済への影響が懸念されるほか、日本でも東京都内で新規感染者数が再び100人を超えたことが伝わり、緊急事態宣言が再度発令されることへの警戒感が市場心理を冷やす形となった。日本時間今晩に発表される6月の米雇用統計の結果を見極めたいとの思惑もあり、上値を買い進む動きは限られた。日経平均、TOPIXともにプラスだが、東証1部の値下がり銘柄数が値上がりを大きく上回っている。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>、東京エレクトロン<8035>が高く、任天堂<7974>も上昇した。トヨタ自動車<7203>が上値を指向し、ソニー<6758>、武田薬品工業<4502>も買い優勢だった。リテールパートナーズ<8167>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が大幅高となり、日本通信<9424>も物色人気。エスプール<2471>、enish<3667>なども値を上げた。

半面、キーエンス<6861>が売られ、レーザーテック<6920>も軟調、SUMCO<3436>も安い。レオパレス21<8848>、ディー・エル・イー<3686>などが大幅安、GMOクラウド<3788>も急落した。サンデンホールディングス<6444>も大きく水準を切り下げたほか、イーブックイニシアティブジャパン<3658>、古河電池<6937>などの下げも目立つ。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、テルモ <4543> 、東エレク <8035> 、トヨタ <7203> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約40円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はTDK <6762> 、ファストリ <9983> 、オリンパス <7733> 、信越化 <4063> 、中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約32円。

東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)輸送用機器、(3)保険業、(4)海運業、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)ガラス土石製品、(3)繊維製品、(4)機械、(5)パルプ・紙。

■個別材料株

△クレアHD <1757> [東証2]

ダチョウ抗体配合のコロナ対策商品販売でパース社と売買契約締結。

△総医研HD <2385> [東証M]

20年6月期業績は計画上振れ。

△エスプール <2471>

上期営業利益予想を上方修正。

△ビープラッツ <4381> [東証M]

明電システムソリューションにサブスク基盤が採用。

△テルモ <4543>

糖尿病治療支援システムの共同開発スタート。

△富士製薬 <4554>

20年9月期最終を上方修正。

△リテールPA <8167>

21年2月期は一転して増収増益見通しに。

△H2Oリテイ <8242>

6月度売上高の減少幅縮小を好感。

△フォーバル <8275>

大阪労働協会と業務提携。

△MTI <9438>

「ルナルナ 体温ノート」がオムロン婦人体温計と連携。

▼あみやき <2753>

第1四半期は13億3500万円の営業赤字。

▼串カツ田中 <3547>

上期経常を一転赤字に下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)リテールPA <8167> 、(2)ガンホー <3765> 、(3)日本通信 <9424> 、(4)MTI <9438> 、(5)エスプール <2471> 、(6)東競馬 <9672> 、(7)日亜鋼 <5658> 、(8)井村屋G <2209> 、(9)原田工業 <6904> 、(10)富士製薬 <4554>

値下がり率上位10傑は(1)レオパレス <8848> 、(2)ネオジャパン <3921> 、(3)ジェイリース <7187> 、(4)DLE <3686> 、(5)サンデンHD <6444> 、(6)イーブック <3658> 、(7)GMOクラウ <3788> 、(8)やまみ <2820> 、(9)串カツ田中 <3547> 、(10)キューブシス <2335>

【大引け】

日経平均は前日比24.23円(0.11%)高の2万2145.96円。TOPIXは前日比4.15(0.27%)高の1542.76。出来高は概算で13億5725万株。東証1部の値上がり銘柄数は753、値下がり銘柄数は1343となった。日経ジャスダック平均は3369.45円(46.55円安)。

[2020年7月2日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.