前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2020年7月10日 5時20分

■イオンFS <8570>  956円 (-172円、-15.3%)

東証1部の下落率トップ。イオンフィナンシャルサービス <8570> が3日続急落。8日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)連結決算が、売上高1099億5900万円、営業損益8億6300万円の赤字、最終損益10億8000万円の赤字と営業損益段階から赤字に転落したことが嫌気された。政府の緊急事態宣言発令や外出自粛の広がりなどで、大規模商業施設が休業や営業時間短縮となるなどし、同社の営業拠点についても休業や営業時間短縮を余儀なくされたことが響いた。また、国内外で貸倒引当金繰入額が増加したことも損益を悪化させた。なお、未定としていた21年2月期は売上高4600億円、営業利益100億~200億円、最終利益50~100億円を見込むとしている。

■イオン北海道 <7512>  750円 (-71円、-8.7%)

東証1部の下落率4位。イオン北海道 <7512> が続急落。8日大引け後に決算を発表。「非開示だった今期経常は13%減益へ」が嫌気された。21年2月期第1四半期(3-5月)の経常利益(非連結)は前年同期比52.3%減の8.6億円に大きく落ち込んだ。

■アンジェス <4563>  1,571円 (-69円、-4.2%)

アンジェス <4563> [東証M]が4日続落。下値模索の動きを続けており、株価は6月26日ザラ場に2492円の年初来高値をつけてから9日の安値まで4割近い下落となった。これが他のバイオベンチャー株にも波及し、9日はバイオ関連株が全面安となった。また、バイオ関連株の動向が指数に反映されやすい東証マザーズ指数は7月3日を境に戻り足に転じていたが、9日は5日ぶりに反落となっている。もっとも市場では「アンジェス株が足を引っ張っている割には底堅いといえる。個人投資家は依然として活発に参戦している」(国内ネット証券)と全体商い低調ななかも個人マネーの流入が継続していることを指摘している。

■三井不 <8801>  1,801.5円 (-55.5円、-3.0%)

三井不動産 <8801> 、三菱地所 <8802> など大手をはじめ不動産株に売りがかさんだ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い企業のテレワーク導入が加速しているが、在宅勤務の推進がオフィスビルの解約につながるとの見方が不動産セクターへの売りを誘った。また、需要と供給のバランスが緩むことで賃料低下などによるデメリットも警戒されている。

■ウエルシア <3141>  8,670円 (-240円、-2.7%)

ウエルシアホールディングス <3141> が続落。8日の取引終了後、第1四半期(3-5月)連結決算を発表。売上高2325億200万円(前年同期比10.5%増)、営業利益105億2600万円(同29.4%増)、純利益66億200万円(同21.3%増)と大幅増益となったものの、8日に年初来高値を付けるなど直近で上昇していたことや目先の材料出尽くし感から売り優勢となった。感染症予防対策商品や食品などの需要増により物販が順調に推移したことが業績を牽引した。また、薬価改定の影響があったものの、併設店舗数の増加や、3月1日付で高知県を地盤とする調剤薬局のよどや(24店舗)を子会社化したことを含めて26店舗を出店したことなどが寄与した。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高9350億円(前期比7.7%増)、営業利益388億円(同2.6%増)、純利益230億円(同0.9%増)の従来見通しを据え置いている。

※9日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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