株価指数先物【寄り前コメント】ETF分配金支払いに伴う先物への売り需要警戒も、通過後を想定した動きへ

市況
2020年7月10日 8時09分

大阪9月限ナイトセッション

日経225 22400 -80 (-0.35%)

TOPIX 1545.5 -8.5 (-0.54%)

CME先物 22385 -95

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

9日の米国市場は、 NYダウ、S&P500が下落する一方で、 ナスダックが上昇。新規失業保険申請件数が市場予想よりも減少したことが材料視されて始まったが、フロリダ州で新型コロナウイルスの新規入院患者と1日の死者数が、過去最多を記録したことが嫌気された。ただし、半導体大手AMDが強気レポートを背景に7%を超える上昇となるなど、ハイテクの一角が下支えとなった。

シカゴ先物清算値は大阪比95円安の2万2385円だった。日経225先物ナイトセッションは2万2500円と日中比変わらずで始まり、米国市場開始前には2万2540円を付けたが、米国市場開始後には一気に2万2260円まで下落。その後は米ハイテク株の上昇から大引けにかけてはじりじりと下げ幅を縮める形となり、2万2400円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行の展開となりそうだ。また、ファーストリテイリング <9983> の下方修正については織り込み済ではあるが、ADR(米国預託証券)では日本円換算で1100円程度下げており、指数の重荷となりそうだ。一方で、値がさハイテク株が下支えとして機能するかを見極めるところだろう。

また、NYダウが361ドル安となった割には日経225先物の下落幅が限定的であり、引き続きこれまでの保ち合いレンジ内での底堅さが意識されよう。オプションSQに絡んだ売買については波乱はなし。本日はETF(上場投資信託)の分配金支払いに伴う先物への売り需要の影響から引けにかけて弱含む形となろうが、通過後を想定した動きも意識されやすい。

さらに昨日は前引けの TOPIXが0.30%の下落だったが、後場は日銀のETF買い入れが1002億円入っていた。タイミングが見極めづらく、サプライズ効果があることから、ショート筋の売り仕掛け的な売買も出しづらいところだろう。

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