話題株ピックアップ【夕刊】(2):ニトリHD、クリレスHD、ロコンド

注目
2020年7月15日 15時15分

■日経レバ <1570>  20,090円  +600 円 (+3.1%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅高で2万円大台を回復。2万円台回復は6月11日以来約1カ月ぶりとなる。日経レバは日経平均に連動するETFで変動率が2倍に基本設定されており、目先米国株主導のリスクオン相場に乗る形で600円近い上昇をみせている。売買代金は全市場を通じてソフトバンクグループ<9984>と首位を争う状況にある。信用取組は信用倍率1.2倍台と売り買い拮抗、日証金ベースでは貸借倍率0.48倍と大幅に売り長となっている。

■ニトリホールディングス <9843>  22,600円  +545 円 (+2.5%)  本日終値

ニトリホールディングス<9843>が反発、9日につけた上場来高値2万2675円奪回を視野に入れている。新型コロナウイルスの影響で個人消費全般は冷え込んだが、同社は好調な収益を確保しており、消費関連の勝ち組企業として継続的な買いを集めている。企業のテレワーク導入の動きが加速するなか、机やイスなど在宅勤務に絡む家庭用オフィス家具の需要拡大が追い風となっている。時価総額は2兆5000億円を超え、ブリヂストン<5108>や富士フイルムホールディングス<4901>などを既に上回っている。

■タダノ <6395>  919円  +19 円 (+2.1%)  本日終値

タダノ<6395>は3日続伸。市場では、景気敏感株を再評価する動きが出るなか、建設用クレーン大手の同社株に買いが流入した。ただ、アナリストからは同社株の格付けを引き下げる動きもあり、強弱感が対立している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は14日、同社株のレーティングを「オーバーウエート」から「ニュートラル」に見直した。目標株価は1450円から1000円に引き下げた。新型コロナウイルスの影響により海外の需要低迷が続くとみているほか、昨年に米国企業から買収した「デマーグ」のクレーン事業も業績改善には時間がかかると予想している。

■IDOM <7599>  468円  -35 円 (-7.0%)  本日終値  東証1部 下落率3位

14日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。

IDOM <7599> が7月14日大引け後(15:00)に決算を発表。21年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常損益は5.5億円の赤字(前年同期は9.5億円の黒字)に転落した。

⇒⇒IDOMの詳しい業績推移表を見る

■クリレスHD <3387>  540円  -36 円 (-6.3%)  本日終値  東証1部 下落率5位

クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>が大幅続落。14日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高118億1200万円(前年同期比63.0%減)、営業損益77億2800万円の赤字(前年同期28億2400万円の黒字)、最終損益73億400万円の赤字(同15億3900万円の黒字)と大幅な営業赤字に転落したことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症による店舗休業や時短営業の影響により、大幅な減収となったほか、減損済み店舗を中心に72店舗の不採算店舗の退店を決定したことなどが響いた。なお、従来未定としていた21年2月期通期業績予想は、売上高1060億円(前期比23.9%減)、営業損益62億円の赤字(同34億8300万円の黒字)、最終損益69億円の赤字(同12億7800万円の黒字)を見込むとしている。

■UUUM <3990>  2,420円  -160 円 (-6.2%)  本日終値

14日に決算を発表。「今期経常は15%減益へ」が嫌気された。

UUUM <3990> [東証M] が7月14日大引け後(15:00)に決算を発表。20年5月期の連結経常利益は前の期比25.3%減の9億3200万円になり、21年5月期も前期比15.2%減の7億9000万円に減る見通しとなった。

⇒⇒UUUMの詳しい業績推移表を見る

■ユーピーアール <7065>  4,405円  -190 円 (-4.1%)  本日終値

ユーピーアール<7065>は続落。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(19年9月~20年5月)連結決算が、売上高94億1800万円(前年同期比8.8%増)、営業利益9億2300万円(同31.5%増)、純利益7億6500万円(同65.6%増)と大幅増益となったが、株価は直近で上昇基調にあっただけに、目先の材料出尽くし感から利益確定売りが出たようだ。物流業界の更なる効率化・省力化や、新型コロナウイルスの影響によるトイレットペーパーが店頭で不足したことなどを受けて、家庭紙業界のパレット輸送の重要性が改めて認識され、レンタルパレットの需要が高止まりしたことが業績を牽引した。なお、20年8月期通期業績予想は、売上高125億円(前期比7.1%増)、営業利益9億7500万円(同28.8%増)、純利益7億7500万円(同35.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■セラク <6199>  1,304円  +239 円 (+22.4%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

セラク<6199>が急反騰。14日の取引終了後に発表した20年8月期第3四半期累計(19年9月~20年5月)の連結決算で、売上高100億9600万円(前年同期比22.1%増)、経常利益7億4700万円(同69.4%増)といずれも拡大しており、これが好感された。システムインテグレーション事業は主力の運用案件が新型コロナウイルスの顕著なマイナス影響を受けることなく堅調に推移したほか、公共案件の獲得やテレワーク導入支援サービスの販売強化が寄与し、2ケタ増収増益を達成した。また、農業IT分野で農林水産省のスマート農業実証プロジェクトの採択など大型案件を受注したことも大幅増益の要因となった。経常利益は通期計画(7億8000万円)にほぼ到達しており、業績上振れが期待される。

■ロコンド <3558>  1,759円  +300 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値

ロコンド<3558>がストップ高。14日の取引終了後、従来未定としていた21年2月期の連結業績予想を発表しており、売上高100億円(前期比16.6%増)、営業利益15億円(前期8300万円の赤字)、最終利益12億円(同2億5600万円の赤字)と3期ぶりの営業最高益更新を見込むとしたことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響や外出自粛による靴の需要減で取扱高は大幅ダウンしたものの5、6月の商品取扱高の推移に回復基調が見られたことや、7月20日に株式取得を予定しているFashionwalker(ファッションウォーカー)の統合効果、及びD2Cビジネスへの取り組みなどを織り込んだとしている。なお、同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高19億5500万円(前年同期比10.7%減)、営業利益1億4500万円(前年同期1億7000万円の赤字)、最終利益8800万円(同1億8500万円の赤字)だった。

■シンメンテ <6086>  906円  +150 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値

シンメンテホールディングス<6086>はストップ高。14日の取引終了後、従来未定としていた21年2月期連結業績予想を発表しており、売上高155億2200万円(前期比1.0%減)、営業利益8億1200万円(同3.7%減)、純利益5億800万円(同14.1%減)と減収減益を見込むものの、小幅な減益にとどまるほか、株価が5月以降下落基調にあっただけに、アク抜け感から買いが入ったようだ。緊急事態宣言解除後に受注件数が持ち直していることが要因としているという。また、ファーストフード、持ち帰り主体の中食業界の企業などで、同社グループへの依頼数が増えている企業もあり、これらも寄与するという。なお、第1四半期(3~5月)決算は、売上高31億9100万円(前年同期比5.4%減)、営業利益6900万円(同53.6%減)、純利益3600万円(同66.4%減)だった。

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